昨今3Dアニメが台頭しつつあるアメリカに、敢えて2Dアニメを愛し、制作し続けているアニメーターたちがいます。
「ライオンキング」「アラジン」「ポカホンタス」らディズニーアニメの制作に、20年もの長きに渡り関わり続けてきた彼らが集結、世に生み出したのが2Dアニメ「ハラバルー(Hullabaloo)」。
2Dアニメ、そしてスチームパンクの世界観が大好きだと語るアニメーター、ジェームズ・ロペスさんを中心に作られた同作はどこか、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせるビジュアルイメージが素敵。キャラクターたちが身にまとうヴィクトリア朝の洋服や空をゆく飛行船……これぞまさに、スチームパンク!
物語の主人公は、若き天才科学者、ベロニカ・ダーリン。突如消息を絶った父ジョナサン・ダーリンを捜すべく、彼がスチームパワーの発明品をテストする場所として使っていた廃遊園地「ダーリン・アドベンチャー」に向かうところから、ストーリーが展開します。
そこで出会った不思議な少女ジュールスと共に、父と彼が残した発明品の秘密を追うこととなったベロニカ。そうしているうちに彼女は、父がとある秘密結社に誘拐されたこと、それは彼の発明品が目的であることを知るのです。
秘密結社が行おうとしていることとは果たしてなんなのか、そして、父を無事救えるのか。「テクノロジーは善のために使われなければならない」という信念の元、ベロニカはもうひとつの顔「ハラバルー」となって、彼らに戦いを挑むのですが……ん~、この後どうなっちゃうの!? 続きが気になる気になるぅ!
世界観、ストーリー共に、非常に興味をそそられる「ハラバルー」の制作にかかわった面々は、とにかく豪華。冒頭でも触れましたが、アニメーターたちはディズニー作品をはじめ名だたる有名アニメを手掛けてきた方々ばかり。中には近年の大ヒット作「アナと雪の女王」に参加したスタッフもいるんですって。
そのほかピクサー映画を元にしたゲーム制作に関わったCGモデラーに、数々の賞でノミネートされた経験を持つ、音楽担当のコンポーザー。「NARUTO」「ブリーチ」などに参加した声優などなど、錚々たる顔ぶれ。こ、これは……なんとしてでも観ておきたいっ!
そんな「ハラバルー」は現在、海外サイト「Indiegogo」にて、出資者を募集しているとのこと。出資額に応じて、「オンラインを通じて1時間半、アニメーターから直接レッスンを受けることができる」など、様々なオプションを得ることができるみたい。輝かしい経歴を持つ彼らからレッスンを受けられるだなんて、なかなか粋な特典ですねぇ。
とはいえ注目度の高い同作ですから、すでに目標金額はクリアしている模様。今後集まった資金は、続編制作などに当てられる予定とのことです。果たして公開はいつごろになるのか、またその際は、どのように展開していくのか。「ハラバルー」の今後が、楽しみで仕方ありませんわ!
参照元:Indiegogo
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼個人的には私も、3Dより2Dアニメ派だな~
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