ゲストハウス、ってどんなイメージがありますか?
「バックパッカーがよく利用する」「学生向け」「外国人が多い」
記者(私)の場合はそういう感じで、一般的な旅行客が泊まるところとは少し違うという認識。そのためひとり旅をする際も、宿泊先の候補として調べたことは今まで1度もありませんでした。
今回、生まれて初めて利用したゲストハウス。ほぼイメージ通りである一方で、思いのほか居心地が良く、新しい発見がたくさんありましたよ〜っ!
■ゲストハウスの宿泊料金は一泊3000円!(相部屋の場合)
先日のご紹介どおり、今回の旅の宿泊費はトータルで1万4000円でした。平日はビジネスホテルを利用し、4000円の素泊まりプラン2泊で8000円。そのまま連泊しても良かったのですが、あいにく週末の空き部屋がなく、金曜は「ゲストハウスのドミトリー(相部屋)」に宿泊することに決めました。(土曜の宿泊先は後日掲載)
1泊3000円は確かに安い……ですが、学生時代ならいざ知らず、知らない人だらけのところで本当に眠れるの? 普通の旅行客が利用していい場所なの? などなど、心配な点もいろいろ。ですがせっかくのひとり旅なので、思い切って挑戦してみることに!
【いざ宿泊!「ゲストハウス」ってこんな感じ】
■共同生活をする寮のような造り
宿泊したのは「タイムピースアパートメント」。外観は普通の一戸建て風ですが、なかには男女別のシャワールームとお手洗いがあり、ラウンジスペースも。いわゆる「学生寮」ってこんな感じかしら、という造りでした。寝室は2階で、女性用の部屋と、男女混合の部屋の2室。ちなみに女性専用部屋には、屋根裏部屋もありましたよ。
室内には大きな2段ベッドが設置されていて、人ひとり〜ふたりなら着替えられるかなという広さです。また鍵付きのロッカーがあり、貴重品はそちらへ入れることになっていました。キャリーケースについてですが、他の方も普通に持ち込んでいましたし、あまり気にしなくても良かったみたい。荷物は基本、寝室の床に置きっぱなしですが、キャリーケースはラウンジに置いておいてもらうことも可能でした。
■交流に参加してもよし、マイペースで寝てもよし
滞在が金曜の夜だったこともあり、ラウンジでは宿泊中の皆さんがお菓子や飲み物、旅先のおみやげなどを持ち寄っておしゃべりしていました。半分以上は学生さんでしたが、社会人の方も何人か。そして外国人の方も3名ほど。絵に描いたようなゲストハウスの風景というか、あまりにも想像どおりで逆にびっくり!
せっかくなのでラウンジにいたアメリカ人の方とお話をしてみたところ、その方は釧路在住で、札幌には仕事で来たのだそう。錆びついた英語と日本語を織り交ぜた会話は、最終的に「日本とアメリカの仕事に対する意識の違い」といった話題にまで発展し、思いがけない形でプチ国際交流を体験してしまったのでありました。
一方で、部屋に戻ればサックリと寝てしまっている人も何人か。ゲストハウスに泊まるからにはがんばって交流したほうがいいのかなと思い、実はちょっと緊張していた記者。交流したい人も、ただ寝るだけでも、好きに利用すればいいんだとわかってホッとしちゃいました。
【実際にゲストハウスを利用してみて、正直な感想】
いざ泊まってみると、人と人との距離感は「確かに近いけれど、そこまで気にしなくても良かった」というのが正直な感想。声をかければ応えてくれるけれど、一歩引いていればそれ以上は踏み込んでこない、と言えばいいのでしょうか。グイグイ来られたらどうしよう! と勝手にビビって脳内シミュレーションしていたのですが、まったくの杞憂でした。うふふ。
周りが気になってすんなり眠れないのでは、という不安のほうは、もともと寝付きが悪いせいもありやや的中。消灯(深夜0時)後も、しばらくベッドの上でiPhoneを触ってゴロゴロしていました。でも、記者のほかにもベッドの上でノートPCを開いている人がいたので、そこは周りの迷惑にならない程度に好きに過ごせばいいのかも知れません。耳栓やアイマスクを用意しておくのも手ですね。
シャワー利用については、シャワーと洗面台が一体だったため、たびたび順番待ちが発生しているのを目撃しました。宿泊先によって勝手が違うこともあるので一概には言えませんが、そういった点の不便さは織り込み済みでの利用が良さそう。
また、24時間態勢のホテルとは違いあくまでも個人経営なので、チェックイン前に荷物を預けたり、到着が遅くなったりする場合は、やはり事前の電話連絡が必要でした。
どちらかといえば人見知りではない記者ですが、笑顔の裏でかなり気を張っているタイプ。まったく気兼ねしなかったといえば嘘になりますが、居心地は良く、初対面の人たちとコーヒーを飲みながら旅の情報を交換しあったりして、こういう旅もあるんだと思える時間を過ごせたのは大きかったです。
さすがに全泊ゲストハウスで! とは行きませんが、機会があればまた利用してみたいと思ったのは確かでした。今後は海外のゲストハウスもチェックしてみようかな。
参考元:タイムピースアパートメント
撮影・執筆=森本マリ (c)Pouch
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