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海外旅行に行く時、避けて通れないのが長時間のフライト。ビジネスクラスにでも乗れれば快適な空の旅が待っているかもしれないけれど、エコノミーの乗客にとっては苦悶の時間。

こどもが泣き叫ぶ中、窮屈な席に身を縮こませ、たいして読みたくもない機内誌に手を伸ばしてみる……そんな機内の様子を5時間46分にわたって再現したウェブ限定の超長編CMが話題となっているのッ!

このCMをてがけたのは、航空会社のヴァージン・アメリカ。機内のエンターテイメントにかけてはこだわりを持っている同社が、他社のフライトのつまらなさを皮肉ったCMです。

そもそも、なんでこんなに長時間におよぶのかというと、アメリカ東部のニューアークから、サンフランシスコまで飛ぶ際にかかるフライト時間を再現しているから。架空の航空会社、Blah(=「つまらない」の意) Airlinesの機内を舞台に、ストーリーなんてものは全くない、本当に退屈な空の旅が繰り広げられるのだけど、コレがもう、とんでもなくシュール!

【気になる内容は?】

乗客に見たてた無表情のマネキンがずらりと座る中、主人公の男性の両隣には何かとイラッとする話をふってくる乗客と、いびきのうるさい乗客。ダルーい感じでアナウンスを繰り返すCAに、スナックのピーナッツを投げてよこされ、前の席の子どもが座席を超高速で揺らすかと思えば、しつっこく話しかけてくる。
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機内のイヤホンから流れてくるのは、同じフレーズが繰り返される民族音楽や、辞書の単語の説明。“エンターテイメント”であるはずの映画は、話に何の展開もない、妙にアンニュイな男女の会話劇が延々と続く始末。
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【リアルすぎて逆に笑える!】

多少誇張してあるとはいえ、機内の退屈さがそれはもうリアルに再現されていて、“機内あるある”が満載! 見ている方は逆に笑えて仕方がないのです~。ネット上には、「オスカーものだろ」「誰がこんな長いCM観るんだ?」「シュールすぎて夢に出てきそう」とさまざまな意見が飛び交っているもよう。

結局のところ、「こんなつまんない飛行機にお金を払って乗るなら、ウチにどうぞ!」ってことを言いたいと思われるこのCM。6時間近くも通して見る忍耐がある人はそうそういないだろうけど、乾いた笑いがお好きな方は、ぜひご覧あれ~!

参考:YouTube(Virgin America)
執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch