キレイな外見を残さなくちゃいけないときに、ボロボロに白身が割れてしまったり、いっぱい剥かなくちゃいけないときに殻が白身とくっ付いてなかなかむけなくて時間がかかったり……
火を使う料理のうちで一番簡単な部類に属するであろう“ゆで卵”なのに、実は殻をむく作業が意外と大変。殻むきのコツというのも世の中にはたくさん出回っているけれど、本当にむきやすくなるのか、それとも気休め程度なのかが不明だし、そもそもたくさんありすぎて、一体どの方法がいいのか分からない!!
というみなさんの叫びにお応えして本日は、世間に広まっている「キレイに素早くゆで卵の殻をむく方法」のうち代表的なもの4つをピックアップ。どの方法が一番「キレイに素早く」むけるのかを比較してみました。
今回試してみるのは「キレイに素早く」むけると言われている4つと普通のむき方1つ、合わせて5つの方法。全て同日に購入した同生産者の卵を使用し、水から茹でてお鍋から取り出すまでの時間は15分に統一しました。
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【さっそく茹でてむいてみました!】
<方法1.> 普通にゆで、お鍋から取り出したら常温で冷ます
POINT: ゆでて常温で冷ますだけ。
結果: ゆで卵を手に取ってからむき終わるまでの時間59秒。予想通りかなりむきにくく、むき上がった卵も白身が若干崩れ気味。
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<方法2.> テーブルやまな板などに押し付けて転がす
POINT:お鍋から取り出した後しばらく冷水に浸ける。平らな机の上に置き、手のひらを使って軽く圧力をかけてコロコロ転がしながらむく。
結果: ゆで卵を手に取ってからむき終わるまでの時間1分02秒。卵を机で転がしていたら白身がぱっくり2つに割れて黄身が見えてしまうという無惨な結果に。優しく転がす必要があった模様。半分に割れた残骸の殻は、普通のむき心地。キレイにむけず、時間もかかった。
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<方法3.> 息を入れてカラを割る
POINT:お鍋から取り出した後しばらく冷水に浸ける。卵の上下の殻を一部取り除く。上部の穴から卵に息を強く吹きかけて、下部の穴から卵を取り出す。
結果: ゆで卵を手に取ってから剥き終わるまでの時間1分34秒。卵の上部に開けた穴から息を強く吹き込むもビクともせず。下部の殻をさらに剥き、穴の面積を大きくしてから改めて息を吹き込んだところ、スポーンと卵が飛び出た。方法としては面白いが不衛生感は否めない。
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<方法4.> カラ(お尻側)にヒビを入れてゆでる
POINT:生卵の時に、卵のお尻側にスプーンでヒビを入れておく。鍋から取り出した後しばらく冷水に浸け、むく。
結果: ゆで卵を手に取ってからむき終わるまでの時間10秒。白身と殻の間に隙間があり、ツルリとむける。ノーストレス!!
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<方法5.> カラ(お尻側)にヒビを入れてゆで、さらに容器に入れて振る
POINT:生卵の時に、卵のお尻側にスプーンでヒビを入れておく。鍋から取り出した後しばらく冷水に浸ける。水を入れたプラスチック容器の中に卵を入れて容器を数回ふってからむく。
結果:ゆで卵を手に取ってからむき終わるまでの時間6秒。ただし、水を入れたプラスチック容器を用意する手間が余計にかかる。ゆで卵を大量に作る場合は、容器にいくつもゆで卵を入れて一度で全てのゆで卵の殻にひびを入れることができるので便利。
【結果から考察】
記者の独断と偏見で選んだ結果、方法4の「生卵の時に、卵のお尻側にスプーンでヒビを入れておく。鍋から取り出した後しばらく冷水に浸け、むく」という方法に軍配が上がりました。手軽な一手間を加えるだけでニュルリとむける爽快感はヤミツキになりそうなほど。スプーンの柄の上部を持ち、スナップを利かせて、スプーンの背の丸い部分でパンパンと生卵のお尻を叩くとイイ感じにヒビが入ります。
他の方法も、それなりにむきやすくなるのだと思いますが、今回の練習無しのガチ検証ではうまくいきませんでした。ごめんなさい。
茹でる前にお尻にヒビを入れておくだけでオッケーな「キレイに素早く卵を剥く方法」。ぜひお試しあれ。
執筆=南野バンビ (c)Pouch
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▼下記は<方法2>以下の動画だよ〜
・方法2 テーブルやまな板などに押し付けて転がす
・方法3 息を入れてカラを割る
・方法4 カラ(お尻側)にヒビを入れてゆでる(今回の検証では軍配が上がりました!)
・方法5 容器に入れて振る
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