東日本大震災の復興支援や、震災の記憶を未来に残していくことを目的としたサイクリングイベント「ツール・ド・東北」。第3回目となる今回は、9月13日に開催される予定です。
コースは気仙沼市ー石巻専修大学の海岸沿い。美しい風景だけでなく、復興のすすむ被災地の様子を感じながら、走ることができます。
またこちら、ライダー以外のひとでも楽しめるイベントが盛りだくさん! なかでも話題となっているのが、イベント会場やエイドステーション(補給所)で堪能できる「東北グルメ」! 昨年も地元グルメを扱った屋台が多数登場し、会場はおおいに盛りあがったのですが、今年はさらにパワーアップ! そのお披露目会と試食会が開催されたので、さっそく参加してきました。
【新企画「ツール・ド・東北 応“縁”飯」とは?】
食べることで生産者の方々を“応援”し、食を通じて参加者との“縁”を深めることを目的としたこちらの企画。昨年よりどこがパワーアップしたのかといいますと、大きくわけて2つあります。
・1 屋台の種類の増加
今年から地元店だけではなく、有名店の参加が決定。そして選ばれたのが、昨年の肉フェス王者、岩手県の「格之進」! 「格之進」といえば、知るひとぞ知る熟成肉の名門店。今回は、岩手のブランド牛「いわて南牛」を熟成させた「門崎熟成肉 塊焼き」を販売するそうです。楽しみ〜♪
・2エイドステーションの増加
初心者向けの最短コースでも、エイドグルメを十分に楽しめるよう2カ所から3カ所に増えました。
またエイドステーションでは、ホタテ焼きや、アワビの入った茶わん蒸し、ふかひれスープなど、地元の旬の食材を活かしたさまざまな東北グルメが登場します! もちろんエイドステーションで提供されたものは全て無料。参加するなら確実にお腹を空かしていきましょう!
【格之進の熟成肉を食べてみた!】
赤みがつやつやとまぶしい熟成肉、これが王者の貫禄なのでしょうか。さっそくひとくち食べてみると……う、うう、、、うまぁあああい! ほどよい噛みごたえで肉の旨みをしっかり感じます。脂のしつこさもなく、いくらでも食べたくなる美味しさ。
これ目的のために、わざわざ東北に行きたくなるほどであります。口にいれたときの肉の香りも素晴らしく「これが熟成肉なのか」と、熟成肉を初めて食べた記者は思ったのでした。
【裏技★ライダーじゃなくても“エイドグルメ”を楽しむ方法】
実は、ライダー以外でもエイドグルメを食べられる方法(企画)があるんです。その名も「応援ツアー」。
ライダーと同じコースをバスで巡り、エイドステーションもまわることができちゃうんです。これなら運動に自信のないひとや、小さなお子さま連れのひとでも楽しめますね。
こちら、事前予約が必要なので気になる方は公式サイトをチェックしてください。
【ライダー希望の方は参加資格をチェックせよ】
中学生以上の健康な男女で、エントリーする各コースを制限時間内に完走できる方なら参加できるとのこと。
コースは全部で5種類。初心者なら、最短距離の60kmコースがオススメ。もし体力に自信があるなら、今年から新しくできた95kmコースがいいかも。南三陸町を縦断でき、エイドステーションを5カ所も寄れちゃいます。そのほかにも、獲得標高が2307m、距離は211㎞というプロ級のコースもあり。自分にはどのコースが合うのか、事前にしっかり調べてからエントリーしましょう。
【東北で走る、ということ】
東北大震災が起きて、今年で4年。被災地に関する報道量の減少や、東北に集まるボランティアの数など、年々減少しているといいます。
「ツール・ド・東北」は、風化を防ぎ後世にその教訓を伝えようと、10年間継続し続けることを目標としたイベント。復興の道のりをこの目で、足で、そして舌で感じることのできる「ツール・ド・東北」に、参加してみるのはいかがでしょうか。
<ツール・ド・東北 2015>
開催日:9月12日:前日受け付け、会場イベント開催
9月13日:ライド本番、会場イベント開催
ホームページ:ツール・ド・東北 2015
撮影・執筆=百村モモ (c)Pouch
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