世の中にはいろいろな趣味の人がいて、日夜いろいろなものの収集に励んでいるワケです。でも、「試し書き」をコレクションしている人がいるなんて、想像もしなかった(驚愕)。
「試し書き」というのは、文房具コーナーなんかに備え付けられているペンの書き心地を試す紙のこと。どうして集めようと思ったのか、それよりコレクションしてどうするのか……謎すぎるので、「世界一の試し書きコレクター」に話を聞いてみることにしました。
【「世界一の試し書きコレクター」ってどんな人?】
今回、話を聞いたのは、「世界一の試し書きコレクター」こと寺井広樹さん。寺井さんは、涙を流してストレスを解消する活動「涙活」の発案者としても知られています。
【どうして「試し書き」をコレクションしているの?】
まず、気になるのが、どうして「試し書き」をコレクションしているのかということ。何かきっかけがあったのでしょうか?
「『試し書き』を集め始めたのは2007年のこと、世界中を放浪しているときでした。ベルギーで出会った『試し書き』に一目ぼれしてしまい、それから世界106カ国、2万枚を集めました。目標は全世界の『試し書き』をコンプリートすることです。ちなみに、ちゃんと店員さんに確認してから持ち帰っています!」(寺井さん談)
【「試し書き」の魅力って何なの?】
へ、へえええ……そうなんですね! ところで、「試し書き」ってどういうところが魅力なのでしょうか?
「『試し書き』って、不特定多数の人による現代アートなんです。『無意識のアート』と呼べるかもしれない。それぞれの国のお国柄がちゃんと現れているし、文化人類学的な観点から見るのもおもしろそうです!」(寺井さん談)
【「試し書き」を集めてどうするの?】
へ、へえええ……そうなんですね! ところで、「試し書き」をそんなに集めてどうするんですか?
「気に入っているものは額に入れて部屋に飾っています。あと、ベルギー、ブータン、台湾、東京で展覧会も行いました。これからもいろいろな国で展覧会ができたらいいな~っと思っています!」(寺井さん談)
今年9月に「試し書き」の専門書『「試し書き」から見えた世界』(ごま書房新社)が発売されたり、RAM WIREのミュージックビデオとコラボしたりと、密かなブームを呼んでいるらしい「試し書き」。改めて見てみると、その魅力のトリコになっちゃうかもです。
参照元:世界タメシガキ博覧会
取材・撮影・ 執筆=夢野うさぎ (c)Pouch
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