深刻化し続ける、中国の大気汚染。PM2.5など、最悪レベルの汚染が北京市一帯に広がる中、ついに「首都機能移転を決定した」と中国メディアが報じる事態にまで発展しています。
そんな中、空気中の汚染物質濃度を広く認識してもらうべく、一風変わった活動をする男性が話題に。
なんと彼、大気中にまん延する汚染物質の粒子を掃除機で集め、それらでレンガを作り出したというのです! すごい!
【100日かかりました】
「Nut Brother」という名でも活動している中国人アーティストWang Renzhengさん(34)のWeiboによれば、レンガを作るのにかかった時間は、100日。
7月24日から11月29日までの期間、大きな業務用掃除機を用いて、北京周辺をひと回り。小さな裏通りから天安門広場まで、いたるところを歩きまわり、1日4時間を費やして汚染物質を集めたのだそうです。
【集まった汚染物質をレンガに】
集まった100gのちりやホコリに、少量の粘土をプラス。そうして焼きあげたレンガを公開したWangさんは、英「The Guardian」の取材に対し、次のようにコメントしておられました。
「このバカバカしい現実を、多くの人に知ってほしい」
【Weiboをチェック!】
Wangさんによる地道な活動の全貌は、「Nut Brother」Weiboにて見ることが可能。余談ですが彼、俳優の綾野剛さんに雰囲気が似ているイケメンよ。
なお中国北京市では、赤色警報が解除された12月10日(木)、一時的にPM2.5の濃度は下がったものの、再び上昇。抜本的な対策が進められない中、依然、深刻な状況が続いています。
参照元:Weibo(Nut Brother)、The Guardian
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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