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オーストラリア・クイーンズランド州にある、コンダマイン川(Condamine River)。

穏やかな水面へ男性が向けたものは、キッチンライター。火を点けたその瞬間、なんと即座に、炎が立ち上がったではありませんか!

【川に充満するメタンガスが原因!?】

川に火を点けたのは、オーストラリア緑の党(Australian Greens)のジェレミー・バッキンガム(Jeremy Buckingham)議員。

2012年頃からこの川ではメタンガスが漏れ出ていることが問題視されており、ガスが発生したそもそもの原因は、現場付近で行われているフラッキング(水圧破砕法)操業による炭層ガス(メタンガス)掘削との見込みが強いよう。

【フェイスブックで世界に拡散】

クイーンズランド州では近年、石炭層とその周辺にある炭層ガスが発電燃料として大きな注目を浴びていて、輸出事業に発展する動きが活発化しています。

川に充満したガスは炭層ガス掘削が原因とみているジェレミー議員は、川が燃えている様子を自身のフェイスブックに投稿。その危険性を訴えたところ、再生回数は390万回を突破。世界が注目する事態となったのです。

【事態は改善されるのか】

「川はガソリンの泡で泡立っている。炎が上ったこと、川が可燃性であったことに、大きなショックを受けた」

そう語るジェレミー議員は、この状況が気候変動の一因となりうることを指摘。地下水源を汚染する原因にもなるフラッキング操業に対し、今後大きく議論が展開されるであろうことは明白です。

それにしても川が燃えるとは。もし、なにも知らずにライターを使用したら……。想像だにしなかった光景を前に、しばし言葉を失ってしまいます。

参照元:Facebook/Jeremy Buckingham
執筆=田端あんじ (c)Pouch