暑い季節の心配事といえば、電気代です。エアコンって、つけっぱなしの方が電気代が安いとか、そんな話を耳にしたことがあるけれど、それってホントなのかしら?
ダイキン工業が行ったアンケートによると、67%の人が「エアコンをつけっぱなしにした方がこまめに切るよりも電気代が安いと思う」と答えているそう。だけど、実際につけっぱなしにしている人は53%。たしかに外出時につけっぱなしにするのは、抵抗ありますよね。それに月末の電気代が怖い!
そこで、この問題に決着をつけるべく(?)「エアコンをつけっぱなしにするのとこまめに入り切りするのでは、どちらが安くなるの?」をテーマに検証を行ったそうです。結果が気になる、気になる!
【猛暑日に実験してみたそうです】
この検証は、大阪市内の築10年・南向きマンション2部屋を使い、エアコンを「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」で比較したもの。ちなみに実験を行った日の最高気温は36.3度の猛暑日だったようです。
【運転直後の消費電力が大きい】
まず基本的にエアコンの消費電力は、運転を開始した直後が大きく、設定温度に到達した後は消費電力が小さくなるそうです。さらに、運転開始直後の室内温度と設定温度の差が大きいと、電力をより消費するんですって。
ここから「こまめに入り切り」すると、電気代がかかるという話が広まったんでしょうね。
では実験結果をみていきます。
【日中の短時間の外出なら「つけっぱなし」が正解?】
まず最初の実験は、9~23時に「つけっぱなし」にしたエアコンと、30分間隔で「入り切り」を繰り返したエアコンの消費電力量を比較しています。
すると、日中9~18時の時間帯であれば、エアコンをつけっぱなしにする方が消費電力が少なくなったそうです。
【ずっと「つけっぱなし」だと高くなることも】
次に、1日の生活スケジュールを想定して、9~23時の時間帯に実験。この実験では、先ほどの定期的な「入り切り」ではなく、買い物や散歩などのタイミングで「入り切り」しています。
その結果、「つけっぱなし」にしたエアコンと、外出時に運転をOFFにしたエアコンの消費電力量を比較すると……「つけっぱなし」の方が、1日の消費電力の合計が大きくなったんだって!
今回の実験の条件下では、「日中は35分までの外出」、「夜は18分までの外出」であれば、エアコンをつけっぱなしの方が消費電力が少なくなり、電気代も安くなるとのことでした。
【で、結局どうすればいいの?】
節電や電気代を考えると、昼でも夜でも20〜30分以内のちょっとした外出であればつけたまま、それ以上になりそうときは切って出かけるのが良さそうです。ただ、この実験では、「こまめに入り切り」した部屋の方が湿度も高く、快適性に差があったそうです。
電気代が安くなっても、熱中症などで体調を崩しては元も子もありません。ダイキンがすすめるように、状況に応じて「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」を使い分けて、なるべく賢く生活を送りたいものです。難しいけど……。
参照元:プレスリリース
執筆=夢野うさぎ / 画像=Pouch (c)Pouch
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