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イタリアのタイヤメーカー・ピレリ社が毎年、有名カメラマンを起用して制作する「ピレリ・カレンダー」。先日公開された、2017年のカレンダーの撮影風景には、カメラマンのピーター・リンドバーグ氏と名だたる女優の姿が映し出されています。

今回のカレンダーでは、女優の化粧をいっさいしていないスッピンをとらえようと取り組んだそうです。しかも、写真はフォトショップなどでの修正は一切ナシだとか!

女優はニコール・キッドマン、ユマ・サーマン、ペネロペ・クルス、ケイト・ウィンスレットといった、総勢14名のそうそうたる顔ぶれ。いったいどのような仕上がりになっているんでしょうか?

【女優たちの素顔から見えてくるもの】

2017年のカレンダーのタイトルはEmotional。日本語で「感情的な」という意味ですが、海外サイト My Modern Met によると、カメラマンのリンドバーグ氏は「女性を完璧にとらえるのではなく、感情的なものを描写したかった。これらの女優たちの表情の裏には、人工的な完全さではなく現実世界と感情が存在している」と話しているそうです。

美しい女優であっても、ふだんは化粧をして着飾るのは当然のこと。それをまったくのノーメイクで、しかも画像修正なしで公開するのは、彼女たちにとっても大きな挑戦だったにちがいありません。しかし、だからこそそこには女性本来の自然な美しさが表現されているのではないでしょうか。カレンダーの白黒写真には、どの女優も存在感があって惹きつけられます。

【人工的な美へのアンチテーゼ】

フォトショップで修正したり画像加工アプリで盛ればキレイにはなるものの、その美しさはどこか人工的で不自然な感じを受けることもしばしば。カレンダー Emotional は、そうした現代へのアンチテーゼにもなっているかもしれません。

カメラマンの桑島智輝さんが撮影した妻・安達祐実さんの写真が先日話題になったのは、やはりそこに飾らない自然体の美しさがあることに尽きるのではないでしょうか。

素顔をさらけだした女優たちがどのような美しさを見せているのか。ぜひチェックしてみてください。

参照元:YouTubeMy Modern Met
参考リンク:ピレリ・カレンダー 公式サイト
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼2017年「ピレリ・カレンダー」の撮影風景

▼こちらはメイキング映像フルバージョン