恋人との別れは、いつだって悲しく寂しいものです。別れの理由がどんなものでも(たとえヒドイ浮気をされたとしても)、それなりに長く一緒にいたわけですから、愛は消えても情は残るわけで。同棲していたらなおさら、後ろ髪を引かれてしまうかもしれません。
でも、いちど「この人とは別れる!」と決めたなら、迷わず振り返らず、先に進んだほうがいいと思うんです。心が離れてしまっているのにズルズル一緒にいることは、双方にとってよくないこと。
「でも同棲してたら別れにくくないですか……?」そう口にしたのは、友人のYちゃん(28歳&彼氏と2年同棲中だけど結婚の気配はまだない)。
うん、経験者から言わせてもらうと、たしかに別れにくい! いろいろと面倒! でも、世の乙女たちにはそこで立ち止まってほしくない。本日は「同棲している彼氏との別れ方の手引き」として、別れから同棲解消に至るまでの手順と注意事項を、経験者としてみなさんにお伝えできたらと思っております。
ステップ1:お金を貯める
別れ話や同棲解消話をする前にまずしておかなければならないことは、お金を貯めておくこと。引っ越しにかかる費用はだいたい家賃の3カ月分。しかしこれは最低ラインと思っておいたほうがよく、できたら5カ月分くらいは貯めておきたいものです。
大事なことなので2回言います。話を始めるのは、十分な資金を確保してから。逆に、いくらか貯金があるという人は、すぐに話を始めてもいいんじゃないかと思います。
ステップ2:別れ話をする
2人とも別れを意識している場合、話はスムーズに進むでしょう。問題は「自分だけが別れたくて、彼氏は別れようと思っていない」場合。そういったとき、冷静な話し合いは不可欠です。
なぜ別れたいのか。同棲を完全に解消するのは、いつにするのか。お互いの経済状況や生活環境を考慮して、最善策を見つけるために時間をかけて話し合いましょう。
円満に終わらせるためには、「感情論抜きの話し合い」は避けては通れない道。家で話をしにくいのなら、ファミレスなどで行うのもあり。また話しづらいこととはいっても、電話やメールではなく、顔を見て話しましょう。そのほうが、あとあとしこりが残らなくて済むはずです。
ただし彼がストーカー気質だったり、暴力的となると厄介で、こじれることが容易に想像できます。この場合はいっそ、話し合いをカットするのも手。迷わず支援窓口やDVシェルターなどに相談するようにしましょうね。友人や家族に迷惑をかけないためにも、専門家に頼るのがおススメです。
ステップ3:しばらくの間の仮住まいを確保する
同棲を解消することが決まっても、すぐに引っ越せるわけではありません。あなたに貯金があっても、相手にはないかもしれない。賃貸契約も解除しなければいけないし、そういった場合、最低でも1カ月の猶予は必要です。
だけど「別れを決めてからも一緒に住む」というのは、たとえ期限付きでも、なかなかの苦痛。一時的な逃げ場を確保しておいたほうがいいので、実家や友人に頼んでみましょう。その際は「〇月〇日までに出ていくね」と宣言するようにすると、引き受ける側も安心できるはずです。
経済的に余裕があるなら「新居を確保したうえで現在の家賃も並行して支払う」という方法をとってもいいかもしれません。
ステップ4:新居を決める
引っ越し時期が決まったらすぐに、新居探しを始めましょう。その際、2人の思い出の場所、別れた彼とばったり出くわしそうな場所は避けるのが無難です。
2人で住んでいた家の名義があなたの場合、残るという選択もありますが、わたし個人としては残らないほうがいいと思います。
それは、折半だった家賃が2倍になってしまうから。彼が来てしまう怖れもあるから。そしてなにより、思い出のたっぷり詰まった部屋に1人残されるのは、想像を絶するほど寂しいから、です。
ステップ5:光熱費や賃貸の契約を見直す
光熱費の名義があなたの場合、別れを決めてから引っ越すまでの支払いをどうするのか。賃貸契約を終えて出ていくとき、新たに修理代などを請求された場合はどうするのか。戻ってきたお金はどうするのか。
不要なトラブルが起きないように、こういった諸費用に関してもきちんと話し合っておく必要があります。
ステップ6:家具や家電をどうするか決める
それぞれが持ち寄った家具や家電は、持ち主が引き取ればいいでしょう。けれど2人で購入したものに関しては、やはり話し合いが必要です(どんだけ話し合わなければいけないのか……)。
処分してしまうのもアリですが、お金もかかりますし、新居には最低限の家具家電がないとなにかと不便。経験上、冷蔵庫と洗濯機、寝具とテーブルだけは、絶対に確保しておきたいところです。それからカーテン、冷房および暖房器具も、新居には必要不可欠ですよ~!
ステップ7:気を紛らわせることを見つける
上に書いたように「同棲を解消する」にはお金もそれなりにかかるし色々手続きもしなくちゃならないしで、理性的にならざるを得ません。あれこれ忙しく動いている間はいいのですが、すべてが片付いたときにドーーーンと落ち込んでしまうことがあるのです。そりゃあもう、救いようがないくらいに。
わたしが同棲を解消したときに助かったのは、まず友人の存在。「うち広いし部屋余ってるから、住む?」と軽~く誘ってくれたおかげですんなり新居が決まったし、持ち家だから初期費用も抑えられたし、友人の多い人だったからお客も多くて、落ち込むヒマもなかったことを覚えています。もう、感謝しかない!
そして新しい仕事。同棲を解消してから1カ月後、ずーっと働いてみたかった会社の求人が出ていて、応募したら運良く合格。憧れの場所で毎日刺激を受けながら奮闘したおかげで、失恋の痛手もいつしか癒えていたっけ。
これらの経験を踏まえておススメしたい「気を紛らわせる方法」は、「シェアハウスに住む」、「転職」、「新しいコミュニティーに所属する(習い事など)」です。ぜひともお試しあ~れ☆
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「別れ」と「引っ越し」が一気にやってくる「同棲解消」は、なかなかパワーのいること。それはこの記事を読んだことで、十分おわかりいただけたのではないかと思います。ホントにね、メンドクサイことがいーーーっぱいあるんですよ。
これから同棲を考えているという人は、このあたり頭の片隅に置いておくといいかもしれません。先がどうなるかなんてわからないけれど、とりあえずお金だけはしっかり貯めておくようにしてくださいね~!
イラスト:テリーヌ富士子
執筆=田端あんじ(c)Pouch
▼ぬりえもあるよ★
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