カラスの知能が他の動物と比べて高いということは、多くの方がご存知でしょう。その特性をうまく利用しようと考えたのが、オランダの産業デザイナー、ルーベンさんとボブさんです。

彼らが考案したマシン「Crowbar」は、言うなれば、カラスのための自動販売機。とはいえ投入するのはお金ではなく、道端に落ちているタバコの吸い殻です。

カラスがこれを拾ってきてマシンに入れると、カメラがタバコのフィルターを認識。その後、自動的にエサが出てくる仕組みとなっているんですって!

【頭のいいカラスなら協力してくれるかも!?】

「Crowbar」の公式サイトによると、オランダでは毎年60億本以上のタバコがポイ捨てされているとのこと。タバコのフィルターが劣化するまでには12年を要するため、これは深刻な問題です。

そこでデザイナーの2人が目を付けたのが、街のそこかしこで見かける、カラスという存在。カラスの優れた学習能力を見込んで、マシンのプランを計画したのだそうですよ。

【果たして製品化に至るのでしょうか】

インスピレーションの元となっているのは、コインを入れるとピーナッツが出てくるカラスを訓練するための自販機「Crow Box」。

「Crow Box」を生み出したアメリカ人のジョシュアさんは、「ごみの収集や捜索、救助などにも応用できる」と説明しておりまして、今回紹介した「Crowbar」はまさにコレの応用編~!

海外サイト「designboom」によれば、カラスは仕組みを理解して使えるだけの能力を持っているのだそうです。まだ製品化はされていないようですが、実際に採用されたあと、吸い殻の状況がどれくらい変化するのか、ちょっぴり楽しみです。

参照元:Crowded CitiesdesignboomThe Crow Box
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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