キャンバスに絵を描くための道具というと、普通は絵の具や絵筆といった一般的な画材を思い浮かべますよね?
ところが、アメリカを拠点に活動するアーティストのAkinori Towma(東間章記)さんは、太陽光や雨、雪や雷といった自然現象を絵筆の代わりにしているんです。
【完成形を100%予測できない!?】
『Collective Fusions』と名付けられたシリーズに必要不可欠な要素は、自然現象の偶然性。
東間さんは『Collective Fusions』について、「人間の感情と時に逆らって働く自然現象を絵筆とし、制作することにより人間の意図を超えた新たなビジョンを掴もうと試みている」と公式サイトでコメントしています。
【太陽や雨、雪…それぞれ描き方が異なる】
『Collective Fusions』の制作の様子は、東間さんの公式サイトやYouTubeで知ることができます。特に作品の制作過程を映した映像「Collective Fusion 2016」は必見。
太陽の光をキャンバスに集め、その熱で絵がじりじりと焼けていく様子には、 “癒し効果” さえ感じてしまうほどです。
そのほか、キャンバスにあらかじめ描かれた絵の上に雨粒を落としたり、雪を積もらせたりして絵を完成させるのですが、それぞれの自然現象によって まったく絵の様相が変わるところが興味深いっ!
極めつきは、最後に出てくる雷で絵を描くシーンです。キャンバスにドカン! と雷が落ちる光景はド迫力なので、その全貌をぜひあなたの目でたしかめてみてください。雷が描いた作品自体も味があって、わたしとしてはコレが1番好き♪
【想像を超える作品が生まれる瞬間を目撃せよ】
自然現象は、人間に祝福をもたらすこともあれば、苦難をもたらすこともあります。意のままに動かすことなど、到底できません。しかしだからこそ、人間の手だけでは完成させることのできない、人間の意図を超えた絵が描けるのでしょう。
人間と自然現象の “共同作業” によって壮大な作品が生まれる様子を、ぜひご覧になってみてください。
参照元:Akinori Towma、YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼作品そのものはもちろん、アイディア自体がサイコー
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