2018年3月31日に京都高島屋が販売した、故・中原淳一氏の絵を再現した「ロリーナ」という名前の女の子の人形。これがひとりの男性客に買い占められていたことがわかり、ネットやテレビのニュースとして話題になっています。
そんななか、中国の通販サイトではこのお人形とそっくりの品物を発見……! あれれ、これはいったいどういうこと……!?
【ひとりで100体の人形を買い占め】
話題となっている人形は「スーパードルフィー」と呼ばれる精巧な球体関節人形。日本だけでなく海外にもファンが多く、さらに今回は人気画家の故・中原淳一さんの限定アイテムということで「ひとり2体まで」として、100体限定で受注販売されることになっていました。
販売当日は並んでいた先着50人に整理券を配布したそうですが、販売員が手続きを始めたところ、最初に購入した男性客が、整理券をゲットした50人の代金も支払っていったのだとか。1体12万4200円もする人形を、ひとりで100体って……。
この状況、まずは「転売目的では?」と想像してしまいますが、京都高島屋では「転売目的か確認できない」とのことで販売を許したそう。
たしかにその確証はありませんが、なんともモヤモヤした気持ちになってしまいます。
【中国の通販サイトでそっくりなお人形が……】
そんななか、中国の大手通販サイト「taobao.com」では、これとまったくそっくりなお人形が複数出品されているようです。
2018年4月2日の時点では、複数の出品があり、商品画像には「ロリーナII(セカンド)」と書かれているものも。また、在庫数が62商品や236商品となっているなど、不自然な点もあります。
今回販売した人形は限定100体で、引き渡しは5月ですので、本物とは考えにくい……。
ちなみに商品タイトルには「若草物語 JO」と書かれていて、ロリーナや、スーパードルフィーとは付けられていないのですが、「高島屋限定」なんて書いてあるだけに、これまた見ていてモヤモヤ。これって、いったい……?
【ファンからは悲しみや怒りの声】
ツイッターでは、このことについて
「大好きな中原淳一、自分でお洋服作るくらい大好きなドレスのSD、朝から京都並んだけど限定100体1人2限定で全然だめでした。悲しい。完全受注あるといいな」
「九州の友人から、わざわざ買いに来たのに目の前で、あんな光景見せられて悔しい。って電話あった」
「販売の実態を知って力が抜けて動けない。悔しすぎて、悲しくて、涙もでない。中原淳一が大好きな気持ちとかSDが大好きな気持ちとか、この販売をずっと楽しみにしていた気持ちとか、全てを踏みにじられたようで、ただただしんどい」
「高島屋の騒動もせっかくの中原淳一モデルなのに、欲しい人の手元に行かず金儲けに利用されてるんだよ、何で対策しないの」
など悲しみや怒りの声が多くあがっています。(※SD=スーパードルフィー)
転売目的かどうかはわからないとはいえ、ファンの心情を考えれば、ひとりで100体独占するような行為については高島屋側のほうでも何らかの対策をすべきだったのではないでしょうか。
5月には東京の日本橋高島屋でも受注販売を予定しているとのこと。その際には今回の問題点が改善されているよう期待したいですね。
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