SNSのタイムラインには日々、山ほどの画像が流れては去っていきますが、あるときたまたま目にした1枚の画像に息が止まるほど魅了されてしまった私。

そこには中原淳一の世界から飛び出して来たかのような、着物姿の美少女がいたのです。投稿者のインスタグラムを見てみると、ほかにもそれぞれの個性とともに着物を着こなした外国人の写真がズラリ……。

投稿しているのは、オーストラリアのメルボルンを拠点に活動する着物スタイリストのSala Okabe(サラ岡部)さん。岡部さんにお話をうかがうことができたので、のスタイリング写真とともにご紹介したいと思います。

【中原淳一の世界観そのまま、着物姿の美少女】

赤と黒を基調とした和モダンなデザインの着物、二つ結びにした髪の毛、お人形のような顔立ち……まさにそのすべてが中原淳一の雑誌から抜け出たようなたたずまい

中原淳一はスタイリング、着付けすべてにおいて学ぶことがつきないという岡部さんですが、「特にジュニアそれいゆの世界観を今回は表現してみたかった」とのこと。

本当に中原淳一の描くイラストの少女が三次元になったみたい……! 岡部さんの着物スタイリングに一瞬にしてトリコになってしまった皆さんも多いのでは?

【着物にスニーカー!? オシャレすぎるマダムも】

次のご紹介したいのがシルバーヘアのマダム。鮮やかな紫の着物に合わせているのは、大きな花がついた黒いハットにゴールドのスニーカー!


年を重ねても好きなように自由にオシャレを楽しむ女性って本当にあこがれますよね。そして見事に着こなしているから素敵。

【身近な人に着付けをしていたのが評判に】

ほかにも魅力的な写真はいくつもあるのですが、日本の伝統衣装である着物を外国の人が着てもそれぞれのキャラクターにピタリとハマっているのは、岡部さんのスタイリングによるところも大きいと思うのです。

もともとは「日本全国コーディネート大賞」を受賞するなど日本で活動していた岡部さん。その後、ご主人の仕事の関係でメルボルンに移り住み、最初は身近な人だけ着付をしていたところ、だんだんと口コミで広まり、こちらで大好きな着物でビジネスがしてみたいという思いにいたったといいます。

【外国の人に着物をコーディネートする際の秘訣は?】

現在、海外の人に着物を選んだりスタイリングしたりする際に気を遣っている点について尋ねてみました。

「確かに体つきも全然違うので、日本人のトラディショナルな着付の完成図と同じものを求めてしまうと、なんだかバラバラになってしまいがちになりますね。

それよりもその方の持っている個性や体つき、カルチャー的バックグラウンド、そういったものをなるべく尊重しながら、その中で着物をどう活かせるかということを課題にしながらイメージを作り上げていくことが多いです」

とのこと。たとえばある黒人女性の着物スタイリングは、着ているものは着物にちがいないのに、全体で見ると異国の民族衣装のよう


こんな着物の着方もあるのかと驚かされると同時に、この女性の文化やルーツなどのバックボーンもなんとなく伝わってくるものがあります。

【着物は日本文化をあらわす素晴らしいツール】

岡部さんにとって着物の魅力は「日本の文化を日本以外の方に説明なくともビジュアルで一瞬で分からせる素晴らしいツール」とのこと。

「今後は、日本に住んでいない人や日本人ではない人でも海外でどうやって着物生活を楽しんでいけるかというような本を出したい」と話してくれました。彼女の作品を見ていると、それもきっと遠くない話のように思えます。

岡部さんの着物スタイリングはインスタグラムに随時投稿されていますので、皆さんもぜひご覧になってみてください。日本の文化である着物の新たな美しさ、すばらしさに触れることができるに違いありません。

参照元:Instagram @kimono_salaokabeKimono Stylist Sala Okabe
画像:Sala Okabe, used with permission
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼Sala Okabeさん。メルボルンで着物撮影したい方がいたらコンタクトをとってみては?

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My fringe got long enough to do pompadour. だんだん前髪が長くなってきたのでアップスタイルも苦労せずにできるようになりました。 今回はちょっと取れかかってるけど、ターコイズとの2カラーです。 髪は1ヶ月に1度ほど、髪の毛の1/4を自分で根元をブリーチして好みの色を入れてます。 だいたい2、3週間で色が落ちるので気分で色を変えてます。 本当に時々プロのヘアドレッサーの人に手直ししてもらったりしてます。 この2色ヘアスタイルの誕生の理由なのですが、私が20歳の時に白斑という病気にかかりました。 体がある1部色素を作ることができなくなる病気で私は左の額と一部の頭皮が白くなり、それによって左の眉毛半分とトップと左のこめかみの一部も白髪になりました。 それから広がることもなかったですが、相変わらずその部分は白いままです。 額はもともと色白なのでそれほど目立たないのですが髪をアップにすると中途半端に少しだけ白髪が出てカッコ悪かったのでそこだけ黒くカラー入れたりしてたのですが、 私がこのビジネスを始めるにあたって、何か自分に目印があった方がいいな、着物だけだと他の着物きてる人と違いがよくわかってもらえないかもな。 と思い。考えついたんが白髪のスタート地点のトップから最後のサイドまで黒やめて全部逆に白髪に持っていく!でした。  まぁ色は色々変えてますが、おかげで西洋人からはアジア人の顔ってなかなか覚えづらい時もあるようですが、着物+変な髪=Salaみたいに仕事一緒にしてても 覚えてもらいやすくなりました。今では白斑を持ったスーパーモデルさんもいますし、私にとってはSala Okabeのこの髪型の発端となった大きなきっかけですし、この病気に心から感謝しています。 着物着始めた理由も、小背、なで肩、貧乳、短足、短腕と洋服が全く似合わなかった体型がアンティーク着物を着るにあたっては全てアドバンテージになると気づいたからでした。 と言うわけで、何が言いたかったかと言うと、人生色々な障害や困難なことが起こるけど、その向かい風に立ち向かって頑張るのも素敵だけど、その風を追い風にして反対側に進んじゃえば めっちゃ楽で高く飛べる時もあるとわかったと言うことでした。個人におけるパラダイムシフトですね。 世の中 後ろ向きに行ってる思ってたことが他の視点から見たら前に行ってるって事もあるので、まぁ視点を変えてみるのも面白いです。

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