皆さん、「着物」って着てますか? 着たい気持ちはあるけどなかなか……という人も多いんじゃないでしょうか。

私も自身を振り返ってみると、最近着たのは子どもの七五三に親戚の結婚式……って冠婚葬祭や行事ばっかりやないかーーーーいっ!!! 自分の楽しみのために着るってこと、意外にないものですね。なら、たまにはそんな機会を作ってみるのも素敵かも……。

毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。Pouchでは担当ライターがぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所でぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを検証しています。

今回は「主婦のぼっち」の過ごし方、第2弾。前回の「ひとり銭湯→ひとり立ち飲み」に続き、「浅草で着物レンタル&ぶらり歩き」に挑戦してみました! 家事に育児にと365日休みなく発生する主婦業ですが、そのすき間時間にひとりでも楽しめる過ごし方をご紹介します。

【着物レンタルサロンをネットでサクッと予約!】

ネットで調べてみたところ、浅草や京都といった観光地には観光客に向けた着物レンタル&着付けのお店がけっこうあるんですね。


今回私は「VASARA」という着物レンタルサロンを利用してみることに。ネットで予約できる、比較的リーズナブル、手ぶらで行ける、といった点が決め手でした。

事前にネットで予約完了。空きがあれば前日でも(なんなら当日でも!)即予約できるので、めちゃくちゃ便利です。

【着付けやヘアセットもとってもスピーディー】

当日は予約時間の5分前までにお店に行けばOK。ちょっぴり緊張しつつ向かいましたが、受付の方たちがとてもにこやかに迎えてくれて、安心しました。現在アラフォーど真ん中の私ですが、いくつになっても「ひとりぼっち+初めて」ってドキドキしちゃうものよね……。


受付票に名前を書いたら、まずは1階で着物を選びます。いろいろ迷いましたが、藤色の地に幾何学模様のような紫色の柄が入った着物に決定。

続いて2階で帯を選び、着付けと簡単なヘアセットをお店の方にしていただきます。さすが、観光客がメインターゲットなだけに、お店の方たちの手慣れていること!


着物や帯選びに迷ったときはアドバイスしてくれますし、着付けも手早い。そして「この後どこへ行かれる予定ですか~?」など話しかけて気分を高めてくれることも忘れません。

最後にバッグと下駄を選んで終了。着物を選んでからお店を出るまで、この間わずか30分程度……スピーディーーーー!!!!

【着物を着ただけで気分が一新!】

さて、お店の方に見送られて外へ。まず感じたのは「なんか空気が違う……!」ってこと。着物を着ただけで、下駄を履いて歩くだけで、周りの空気がすがすがしく、シャンとしているように感じます。これまで何度も来たことがある浅草も、景色までちがって見えるようで実に気持ちいい!

もうただ歩いてるだけでも楽しかった……のですが、やっぱり浅草に来たからにはやらなきゃいけないことがありますよね!?

ジャーーーーーーン!!!!

まずは、着物レンタルサロンの方に「ぜったい行ってみてください!」と激推しされた「浅草メンチ」へ。肉汁があふれ出んばかり……というか、あふれ出てきてすごい

本当はランチしたいお店など調べていたんですが、メンチカツ1個でお腹いっぱいになってしまいました。くっ、そろそろ肉の脂がキツくなってきたお年頃か……と思いましたが、でもたぶんこれ、帯できつく締められているせいもありますね

【着物だからこそのふれあいも】

続いては、これもやっておかなきゃ帰れない、浅草寺のお参りに。

本堂でお賽銭を納め、手を合わせ終わったところ……。

ここで海外の観光客の方から「写真を一緒に撮って!」と声をかけられるという一幕が! 予想外だっただけに、どうにもぎこちない笑顔になってしまいました。

インドネシアから来たという家族の皆さんでしたが、次にもし会うことがあったら、今度はあなたたちのようなナチュラルな笑顔で写真に写るようにするね……! いくつになっても学ぶことは多いです。

そして、生粋のうっかり体質を発揮し、自分のスマホに合わない自撮り棒を持っていってしまった私。「すみません、写真を撮ってもらえませんか?」とお願いするという原始的な手段に出たのですが、気さくに了承してくれた大阪のお姉さん。「着物、めっちゃきれいですよ!」と言ってくれて、なんて嬉しかったことか……!

こうしたふれあいも、家族や友人たちと訪れていたら起き得なかった可能性も高く、「ぼっち+着物」ならではの素敵な出会いだったといえるかもしれません。

【2時間でもじゅうぶん満喫できる!】

ほかにも仲見世通りを歩いたり浅草ロック座のほうまで行ったりとぶらぶら歩きを楽しんだあとは、着物を返却するためにふたたびお店へ。お店を出てから戻るまで、時間にすると2時間程度でした。


こちらのお店では着物の返却は17時半までとのことで、スカイツリー方面へ足を伸ばす人もいるようです。私は履きなれていない下駄で歩くのがだんだんしんどくなってきたのもあり、そこまで無理はせず。でも、個人的には2時間でもじゅうぶん楽しめて満足に感じましたよ!

ちなみに料金ですが、今回「asoview!(アソビュー)」というレジャー検索・予約サイトから予約したところ、「スタンダードプラン」で2500円でした。

帯どめ、帯の結び方など、料金を追加してよりゴージャスにすることも。私はお店の方に薦められ、+500円でつけ襟をつけました。最初はスタンダードプランで申し込んでおいて、お店に行ってから希望に応じてオプションを追加してもよいかもしれません。お店の方に尋ねたところ、ひとり利用者もたくさんいるそうです。

【着物は鮮やかな柄がオススメ……そのワケは?】

そして最後に。着物を選ぶ際は「大人らしいなるべく落ち着いたデザインを……」と思いがちですが、せっかくなのでこの際は鮮やかな色や柄で冒険してみることをオススメしたいです!


観光地という非日常空間が気恥ずかしさを消してくれますし、知り合いと一緒じゃないのでどう見られているか気にする必要もナシ。ぼっちならではの粋な浅草散策をぜひ皆さんも楽しんでみてくださいね!

参考:着物レンタルVASARAasoview!
撮影:偶然出会った人(ご協力ありがとうございますっ!)
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
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