あなたのオフィスにもきっとあるであろう、出退勤管理システム。顔認証を使って出退勤を打刻できるシステムを新たに発表したのは、業務用ソフト制作をしている会社イー・カムトゥルーです。

注目したいのは、ただの顔認証ではないという点。なんと笑顔でなければ出勤の登録ができない(!)らしく、ちょっぴりモヤモヤしてしまうのはわたしだけ……?

な~んて思いきや、モヤモヤしたのはわたしだけではなかったよう。ツイッター上にはたくさんの意見が飛び交い、物議を醸しているようなんです。

【口角などで「笑顔かどうか」判断】

今回発表された新システム「笑顔認証」の使い方自体は、いたって簡単。

タブレット端末の画面に自分のIDを打ち込むと、端末のカメラが作動して顔写真を撮影します。顔認証によってID登録者と同一人物かどうかを確認。同時に「口角が上がっているか」など表情の要素から、笑顔かどうかを判定するというのです。

【笑顔を数値化し、規定値に足りなかったら出勤できない!?】

興味深いのは、「笑顔度」を数値で表示する、という特徴。

数値が低いと「笑顔度が規定値より不足しています」と表示されて出勤の登録ができないというのだから、なんてスパルタ……!

人間ですもの、落ち込んだり、テンションが上がらない日だってございます。重~い足取りでようやく会社までたどり着き、必死の思いで笑顔を作ったのに、「笑顔じゃないので出勤したことになりません」なーんて言われちゃったら……なおのこと笑顔になれないよ~~~!!!

【ツイッターには困惑の声が溢れる】

接客が伴う飲食店やサービス業にオススメだという、「笑顔認証」。ツイッターにはさまざまな声が挙がっていて、圧倒的に多かったのが

「眠そうな顔で出勤して、疲れた顔で退社する、そんなことも許されなくなるのか。どんな地獄だ」
「笑顔の強制は感情の強制」
「俺たちはもう星新一も思いつかなかったようなディストピア社会を生きてるんだな」
「労働者が感情を機械に制御されていく」
「親兄弟が死んでも笑わんといかんのだろうか」
「間違った技術の使い方」
「めちゃくちゃ怖くて鳥肌立った」

といった、困惑の声でした。さてみなさんは、この新システムについてどう考えるでしょうか。

参照元:株式会社イー・カムトゥルーTwitter検索 出退勤管理 笑顔
執筆=田端あんじ (c)Pouch