世界に名高い料理や飲茶はもちろんのこと、マッサージにショッピング、パワースポット巡りに夜景鑑賞と、楽しいことが盛りだくさんの香港。大都会のイメージが強いけれど、自然公園や離島のビーチなど、大自然が身近にあるのも魅力のひとつです。

さて、そんな旅先での楽しみのひとつが、お土産探し! でも、限られた滞在期間内に効率よく探すのは、大変だったりもしますよね。

そこで今回、世界に33のホテルを構えるドーセット・ホスピタリティ・インターナショナル社のシニア副社長で、日本人観光客の動向に詳しいアニータ・チャンさんに、日本人旅行者に人気の香港土産を教えてもらいました。

どれも現地のスーパーやドラッグストアで気軽に買える、リーズナブルなものばかり♪

【500円以下の食品系】

まずは、現地のスーパーやコンビニなどで買える食品系のプチプラ土産から。

●香港オリジナルの「カップヌードル」(HKD7.3/約100円)

美食を知り尽くしていそうな香港人が意外にも(?)大好きなのが、インスタントラーメン。なかでも日清食品の「出前一丁」と「カップヌードル」は大人気! 前者はレストランで供されるほど定着しているのだとか。

また「カップヌードル」は現地では「合味道」(あなた好みの味/ハップメイドゥ)と呼ばれていて、フレーバーが多彩。2018年時点で、実に25種類ものフレーバーを誇ります。

そのなかでもカップヌードル「XO醬海鮮味」は日本人在住者と観光客に人気で、お土産に買って帰る人も多いのだそう。ちなみにライバル出前一丁の「桶麺 辛辣XO醤海鮮味」は逆輸入される形で2018年1月に日本でも発売されています。

●レア感のあるご当地オレオ(1袋・HKD8.5/約120円)

みんな大好きなオレオ! ピーナッツバター味ホワイトチョコでコーティングしたものなど、海外でしか買えないご当地オレオが、けっこうあるんです。香港のご当地オレオはイチゴ味やブルーベリー味など。

アニータさんのオススメは、ゴールデンオレオ。じつはこれ、日本国内でも2017年からゲットできるようになっていますが、生産国が違う=レシピも違うので、食感や味わいは日本のものと異なります。

●リプトンの香港式ミルクティー(10本入り・HKD24.5/約350円)

カップ麺やオレオと同じく、紅茶のリプトンにもローカライズされたものが揃います。濃いめの紅茶にコンデンスミルクまたはエバミルクを加え、甘くして飲む香港式ミルクティーはそのひとつ。

リプトンのものは、お湯に溶かせばすぐ飲める粉末状のスティックタイプです。香港式コーヒー紅茶やウーロン茶ミルクティーなどもおもしろいのですが、奇をてらいすぎず香港感も味わえる「香港式ミルクティー」がおみやげにぴったり。

●おいしいのど飴「京都念慈菴」(HKD24.5/約350円)

ハーブやフルーツを使った、香港生まれの体に優しい「京都念慈菴」シリーズ。もともと漢方薬として開発されたもので、のど飴だけでなく漢方薬やシロップなどもあります。缶入りのど飴は、みかん&レモン味、りんご&龍眼、レモングラスなどフレーバーもさまざま。

【ドラッグストアで買えるアノ商品】

続いては、現地のドラッグストアで買いたいあの商品! 香港のドラッグストアも、スーパーと同じくお土産探しにぴったりの場所です。

●懐かしの「タイガーバーム」

ハッカの強い香りで、塗るとスースーする「タイガーバーム」。100年以上の歴史を誇る中国生まれの鎮痛剤です。現地のドラッグストアには、白や赤の軟膏を始め、チューブタイプのものや、湿布薬など種類もさまざま。現在タイガーバウムは日本では取り扱っていないようので、香港を訪れたらゲットすべし! 白い軟膏(HKD30/約420円)と、チューブタイプのもの(HKD41.5/約585円)があります。

【自分や家族に買いたいお茶】

香港といえば、やっぱりお茶は外せませんよね! 清の皇帝の医師を勤めた家系の夫妻が開いた「CHAIN’S(萬全堂)」は、西洋と東洋医学の両方に基づくセラピーが受けられるメディカルセンターです。行ってみて損はなし……って、おみやげの話でしたね。最後は、こちらで購入できる香港ならではの優れた漢方ハーブティーをピックアップ。

●漢方ハーブティーのセット(HKD150/約2110円)

「CHAIN’S Herbal Tea Mix Twelve」は、バラや菊入りの「美人茶」、高麗人参やハスの葉入りの「消脂茶」など美容や健康によい12種類の漢方ハーブティーのセットです。1種類ずつ味も効能も違うので、その日の気分や体調にあわせて選べるところが素敵。こちらはお値段が少々張るので、親しい人やご自身にいかがでしょう?

スーパーやドラッグストアは、プチプラ土産の宝庫。出前一丁もリプトンも、レアなアイテムが他にもいっぱいありますよ。また、悠久の歴史に裏打ちされた老舗のつくる品々もとっても魅力的です。香港を訪れる機会があれば、参考にしてみてくださいね。

参照元::ドーセット・ホスピタリティ・インターナショナル香港政府観光局
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch