全日本国民が『HiGH&LOW(ハイ&ロー / 通称:ハイロー)』シリーズを観ていること前提で作られているんじゃないかと思えるほど、世界観が完全にハイローなことでおなじみの、日清カップヌードルCM。

2018年11月7日に公開された新作『フランダースの漢 篇』には、TAKAHIROさんと登坂広臣さん演じる “雨宮兄弟” が初登場。

アニメ『フランダースの犬』とコラボするという謎展開となっておりまして、頭の中が「?」でいっぱいになると同時に、キツネにつままれたような気分になってしまうんですよね……。

【誰がウマいこと言えと】

冒頭に登場するのは、飢えと寒さで今にも命の灯が消えそうな、ネロとパトラッシュ(アニメ)。天へと召されようとする中、突如「ブォォオオオンン」とバイクに乗って現れたのはTAKAHIROさんと登坂広臣さんで、

「待ちな!」
「お前の名前はネロじゃねえ。今日からは、 “起きろ” だ」

と、ちょっとウマいこと言いながら、ほかほかのミルクシーフードヌードルを差し出すんです。

【メンディーがパトラッシュに!!】

ミルクシーフードヌードルを夢中になってズルズルズルズルすすり続けるネロ。そしてその様子を、大量のよだれを垂らしながら見つめるパトラッシュ(わけてあげて)。

どんどん体が熱くなっていったネロは最終的には爆発音とともに煙に包まれて、なぜか筋肉隆々の “漢” へ変身を遂げるんです(ここで急に実写化)。

そしてネロと一緒に変身したパトラッシュをよくよく見たら……パトラッシュ演じてるの、関口メンディーさんやないか~い! そんで後ろにいた天使たちまで、 “漢” に変身しとるし~~~!

【しかし…ネットは賛否両論まっぷたつ!】

衝撃的すぎるCMに寄せられている声はさまざま。「面白い」という意見が多数挙がった一方で、『フランダースの犬』のなかでもっとも名場面とされるシーンがフィーチャーされていることもあり、

「本当はパロディ化してほしくなかったかな」
「思い出を汚さないで」
「正直に言います、久々CMで不快に感じました」
「名作への冒涜と言ってもいいくらい」

といった意見も少なくなく、賛否両論まっぷたつにわかれていたようでした。あまりにも悲しい結末に多くの人が涙した傑作ですので、ハイロー色が強すぎるパロディーに困惑してしまったことも頷けます。

【実は「喪失感」という共通点がある】

とはいえ、雨宮兄弟は最愛の家族を亡くしているという背景があり、喪失感を抱えているという点ではネロの境遇と重なるところがあるんです。

だから激しく共鳴したのかもしれないし、実は困っている人を放っておけない気のいい兄弟ですので、ネロとパトラッシュの心の声を察知して駆けつけてきたのかも……。

参照元:カップヌードルYouTubeTwitter @cupnoodle_jp
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ちなみに、ハイローファン的に黒崎会・若頭の九鬼源治を演じた小林直己さと、ムゲン初期メンバーを演じてた高谷裕之さん岡見勇信さんが天使役だったのがツボでした。映画では全員めっちゃ強面キャラなのに天使の役って…

▼オフショット満載のツイッターも見逃せまへんで!
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