2018年12月14日、講談社のウェブサイト「コミックDAYS」が、鈴ノ木ユウさんによる漫画『コウノドリ』の梅毒エピソード回を緊急無料公開。12月20日まで読むことができるのでぜひ読んでみてほしいんです。
今回の無料公開は、患者数が48年ぶりに6000人を超えるなど、梅毒が爆発的に流行していることを受けて踏み切ったもの。
なお『コウノドリ』は今年10月にも風疹の流行を受けて漫画を無料公開しています。
【梅毒は「昔の病気」ではない】
梅毒と聞くとどうしても “昔の病気” といった印象を持ってしまうものですし、実際に作中にも、医師たち自身が「昔の病気だと思っていた」と話し合う描写が出てきます。
ですが今や梅毒は、昔の病気でもなければ他人事でもないようです。その事実が、今回無料公開された全4話に渡る梅毒エピソード回で詳しく描かれています。
【梅毒について知ることができる良い機会】
作中に出てくるのは、梅毒にかかってしまった夫と、その夫から梅毒をうつされた妊娠中の妻。そして梅毒にかかったまま出産を迎えてしまった女性と、先天性梅毒を抱えた赤ちゃん。
怖ろしいのは、夫自身が梅毒にかかっていることを長きに渡って自覚していなかったことと、感染経路がオーラルセックスだったということ。診断した医師の話によれば、
・梅毒は痛みもかゆみもないので気づきにくい
・梅毒は1期から4期までのステージに分かれている
・早めに治療すれば怖い病気ではない
・梅毒は性接触でうつる感染症だが、普通の性器接触だけでなく、皮ふや粘膜からも感染する
・だから「キスでうつることもない」とは言えない
とのこと。また妊娠中でも、早い時期に梅毒の治療にとりかかれば、お腹の赤ちゃんへの感染も予防できるということでした。
【梅毒エピソードは最新刊にも収録されているんだって】
梅毒という名前を聞いたことはあっても、実際にはどんな病気なのか。そしてどのような治療をするのかという点について知らないという人は、少なくないと思うんです。
このあたりを知ることができるというだけで読む意味があると思うので、ぜひご一読を。
なお梅毒エピソードは、12月21日に発売予定の『コウノドリ』最新単行本25巻にも収録されているそうです。無料公開をきっかけに本作に興味を持った方は、こちらもあわせて読んでみるといいかもしれません。
参照元:プレスリリース、コミックDAYS、コミックDAYS 編集部ブログ
執筆=田端あんじ (c)Pouch
コメントをどうぞ