現在首都圏の成人男性を中心に、風疹の流行が目立っているようです。

毎日新聞の報道によれば、風疹患者の数は昨年の10倍超。累計では、全国の患者のうち約4分の3が関東地方に集中しているとのこと。

妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染することがあり、先天的に障がいを持って生まれてくる可能性が出てきます。

この事態を受けて、講談社のウェブサイト「コミックDAYS」は、鈴ノ木ユウさんによる漫画『コウノドリ』の風疹エピソード回の緊急無料公開をすることに。

2018年10月11日から10月24日まで無料で読むことができますので、ぜひご一読を……!

【どんなお話なの?】

作品で描かれているのは、風疹がお腹の子どもにもたらす甚大な影響について。

主人公の鴻鳥サクラが過去に取り上げたのであろうハルカという名前の女の子は、先天性風疹症候群によって、先天性白内障と心室中隔欠損という障害を持って生まれました。その原因は、ハルカのお母さんが妊娠中に風疹を発症してしまったこと……。

【決して他人事ではないのです】

風疹は、ワクチン接種だけで防ぐことができる病気。だから先天性風疹症候群は「怖いというよりも悔しい障害」なのだと、鴻鳥先生は患者さんに話していました。

しかし、ワクチン接種の経験や病歴を理由に風疹の抗体があるから大丈夫だと思っても、実際は抗体が不十分な場合もあるため、注意が必要です。

そして、妊娠中は、風疹の予防接種を受けることができません。もし、街中にいる誰かが風疹にかかっていたら、どこかの知らない人からうつされるかたちで、赤ちゃんに障害が出てしまう可能性が出てきます。

また、自分が風疹にかかることで妊娠中の女性にうつしてしまい、どこかの誰かの一生に大きな影を落としてしまうかもしれないのです。

【ツイッターに集まったコメントも必読!】

今回の無料公開について、作者の鈴ノ木さんもツイッターでコメント。

「お時間の空いている時間に読んで頂けると凄く嬉しいです!!」

とつぶやいておりまして、リツイート数1万1300超と大反響。メッセージもたくさん寄せられていて、

「妊活をしてたころ、主人がまさにこの回を読んで『全然知らなかった!俺はどこでワクチン受けられるんだ!?』と、大騒ぎしながら帰ってきました」
「自分は風疹になっても治って元気に活動できるかもしれないけど、知らない誰かに甚大な影響を与えるかもしれないんだということを、知らない人は知って欲しい」
「私1人目妊娠した時風疹の抗体なかったんです。予防接種してから2人目妊娠したのに抗体ついてませんでした。1度接種しただけじゃ抗体がつかない人もいることも広まるといいな」

といった具合に、興味深い体験談も多々ありました。

漫画を読んだうえで鈴ノ木さんのつぶやきに集まったリプライを読むと、ワクチン接種しようという気持ちがさらに高まります。まずはぜひ、漫画を読んでみてくださいね!

参照元:コミックDAYSブログTwitter @comicdays_teamTwitter @suzunokiyou毎日新聞
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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