今の時期、ちょうど2024年の年賀状の準備をしている方も多いことと思います。その中でどうしても出てくるのが、書き損じや印刷ミスで送れなくなったり、出さずに余った年賀状。
それ、実は世の中の役に立つことに使えるってご存じでしょうか?
それらをあるところに送るだけで、発展途上国の子どもの命を感染症から守るワクチンに生まれ変わらせることができるんですっ。
【はがき10枚でワクチン29人分に!】
日本では赤ちゃんのころから定期接種となっている、ポリオやはしかなどの感染症の予防接種。こうしたワクチンの普及により、日本では感染症で亡くなる子どもは少なくなりましたが、世界では未だ1日約4000人が、5歳を迎える前に命を落としているといいます。
そこで、民間の国際支援団体「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(以下JCV)がおこなっているのが、年賀状をほかのはがきや未使用・使用済み切手と一緒に回収し、ポリオやはしかなどの感染症のワクチンに換えて途上国の子どもたちに届けるという活動です。
幼い命を守るワクチンは、1人分約20円。たとえばはがき10枚でポリオワクチン約29人分を、使用済み切手1kgでBCG(結核)ワクチン約60人分を途上国の子どもたちに贈ることができるんですって!
【どうやって交換するの?】
でも、「いったいどうやって年賀状をワクチンに交換できるの?」と疑問に思った人もいるのでは? その仕組みは次のとおり。
贈られてきた年賀状がJCVに届くと、郵便局で切手シートに交換。63円の年賀状の場合、交換手数料5円を除いた58円が寄付されるぶんとなります。
このほか、交換された切手は、JCVから発送するパンフレットなどの資料や受領書、お礼状などの送料として使われるとのことです。
対象物品となるのは、書き損じ・未使用の年賀状(はがき)のほか、使用済み・未使用の切手も含まれます。これらを封筒やゆうパック、段ボールなどに詰めて、
〒108-0073 東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル 8F
世界の子どもにワクチンを 日本委員会 はがき回収キャンペーン係
までお送りください。量に制限はなく、少量でも受け付けていますよ!
【小さくっても行動を起こせる!】
ボランティアというと大がかりで大変そうなイメージがありますが、書き損じや使わなかった年賀状を送るのなら自分にも簡単にできそう。
自分の小さな行動でも誰かの役に立てると思うとうれしいですね! 年賀状を出す予定の方は検討してみてはいかがでしょう?
さらに詳しい情報は参照元をご覧ください。
※額面が古いものや往復はがき、記念切手なども回収しています。
※使用済み切手は消印が含まれるようにざっくり切り取ってください。
※既に投函されたはがき、私製はがき(ポストカード)は対象となりません。
参照元:プレスリリース、世界のこどもにワクチンを 日本委員会
執筆:鷺ノ宮やよい
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