育児休暇を取得する男性が増えているとはいえ、まだまだ女性とではずいぶんと開きがある現代。「平成 29年度雇用均等基本調査」によると、女性の育児休暇取得率は83.2%であるのに対し、男性はわずか5.14%にとどまっているそう。

育児の負担は女性側が負うことがまだまだ多いといえますが、では女性は日々の育児にどのようなストレスを抱えているんでしょうか?

今回ご紹介するのは株式会社carrierSeedが実施した「ママの疲れ」についての調査。その結果を見てみると、育児の疲れは、身体的なものよりも精神的なもののほうが大きいと半数以上の母親が感じているということがわかったんです!

【肉体よりも精神に疲れが来る人が多数】

アンケートの対象は未就学児童を子に持つ20代~40代の母親1000人。

まず「育児の疲れは精神的なものと身体的なものではどちらが大きいですか?」という質問には、「精神的な疲れ」と答えた人は65.0%で全体の7割近くで「身体的な疲れ」は35.0%。精神に強いストレスを受けている人が圧倒的に多いことがわかります。

さらに「どのようなことでストレスを感じていますか?」と尋ねたところ、「子どもが言うことを聞かない」が37.3%で最多。次いで「自分の時間が持てない」(28.2%)と続きました。

【ストレスでイライラしてしまう人が7割】

また、子育てのストレスにより「どのような症状が出ましたか?」という質問には、「イライラ」が71.5%で最多、次いで「ぐったり」(18.8%)、「泣きたい」(3.6%)、「不安」(3.0%)という結果となりました。

 

ここまでをまとめると、「言うことを聞かない子どもにストレスが溜まる。けれど自分の時間が持てないことでなかなかストレス解消もできず、イライラしたりぐったりしたりすることが多い」というところでしょうか。こうした感情を毎日なんとかやりくりしながら、小さなお子さんを育てているというお母さんは本当に多いことと思います。

【ストレス解消しきれていないのが現状】

休日もなく365日続く育児というタスクに対して、皆さんどのようにストレス解消しているんでしょうか? ……っていうか、ストレス解消できているの……!?

「子育てによるストレスを何で解消していますか?」という質問をしてみると……。「睡眠」(26.4%)、「お出かけ」(25.1%)、「食事」(24.7%)の項目がほぼ同率に。

寝ることで肉体的にだけでなく精神的にもスッキリする。おいしいものを食べて幸福感や満足感を得る。少し外の風に当たったりカフェでひとりの時間を持つだけでも気分転換になる。たしかに、どれもあるあるなストレス発散方法だとは思います。

とはいえ、「ストレス解消はできていますか?」という問いに「はい」と答えた人は48.5%。半数以上はストレスが解消しきれていないというのが現状のようです。

【ひとりで抱え込まないで!】

私も子どもが小さかったときは、なかなか睡眠がとれなかったり、子どもと1日中ふたりっきりだったりで精神的に煮詰まってしまったときも。そうしたときは、無理せずに自分からも周りにサポートをお願いすべきだと今は思います。

ファミサポさんや一時保育を利用してひとりになる時間を作ったり、夫や親に預けられるよう、ふだんから練習しておいたり。自分の体や心を守るためにも、我慢しなくてはいけない状況をなんとか作らないようにすることも大事かもしれません。

もちろん、それには周囲の声がけや手助けも重要。それは何も大きなことではなく、たとえば夫の休みの日に「今日は子どもを見ているからのんびりしてきたら?」なんて声がけをしてもらうだけでも、私はすごく気持ちがラクになった記憶があります。

子どもが小さい時期は、ついつい気持ち的にいっぱいいっぱいになってしまうもの。ぜひ協力しあってなんとか乗り切ってほしいな~と心から思います。

参照元:プレスリリース
イラスト=テリーヌ富士子
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch