今回ご紹介するのは、YouTubeで324万回超再生を記録している動画『Back-To-School Essentials(新学期の必需品)』。

新学期を迎えた子供たちが笑顔で紹介するのは、カラフルなバインダーやヘッドフォンなど、新しく手に入れたアイテムの数々。

しかしヘッドフォンについて話す男の子の後ろでは、なにかハプニングが起きているようです。男の子自身は、騒ぎには気がついていないようですが……。

果たしてこの学校では、何が起きているのでしょうか。

【なんのために作られた動画なの?】

この動画を作ったのは、2012年にアメリカで起きた「サンディフック小学校銃乱射事件」の遺族を中心に結成された非営利団体です。

学校でたびたび起きる銃乱射事件。同団体は「事件の兆候を知っていれば学校での銃撃は防げる」と訴えており、子どもたちを銃と暴力から守るためにこれまでもさまざまな動画を公開しています。

なおヘッドフォンのシーン以降は銃撃を連想させる描写が続くので、閲覧には注意が必要です。

【自力で生き残りを試みる子どもたち】

動画では、手にした道具で銃撃から身を守ろうとする子どもたちの姿が描かれます。

新しいスニーカーを手に入れたと話す男の子は校内を猛ダッシュ。その背後では生徒たちが逃げ惑い、銃声らしき音も聞こえます。

体育館では、女の子が「このジャケットは必需品!」と話しながら、ドアが開かないようジャケットを結び付けてホールド。

いっぽう教室では、スケボーで窓をたたき割って脱出を試みたり、ハサミや色鉛筆で身を守ろうとしたりと、状況は徐々に緊迫していくのです。

【ラストシーンで言葉を失う】

もっとも印象的なのはラストシーンで、スマホを手にした女の子がトイレで涙をポロポロ流しながら、母親に「愛してる」とメッセージを送っています。

そこへ近づいてくるのは、犯人のものと思われる足音。絶体絶命のピンチに見舞われる中、動画は唐突に幕を下ろします。

【ネットには様々な意見が】

動画には世界中から大きな反響が寄せられていて

「こんな映像が作られてしまうなんてイヤになる」
「自己防衛技術の重要性、緊急時の対応、危険発生時のメッセージ送信について教えてくれてありがとう」

といった声のほか、ショッキングな映像が続くことから

「発生の可能性が低いのに、子どもたちを怖がらせないで」

といった声まで様々な意見が寄せられています。さてあなたはこの動画を観て、何を感じるでしょうか。

参照元:YouTubeTwitter @sandyhook
執筆:田端あんじ (c)Pouch