すでに定着した感もある「ワンオペ育児」という言葉。ワンオペレーション、つまり一人ですべての育児や家事をこなさなくてはいけないことを指しますが、まさに今、この問題に直面している方も多いのではないでしょうか。
いっぽうで、ベビー用品メーカーのピジョンが提唱しているのが「チーム育児」なる言葉。夫婦をひとつのチームと考え、お互いのキャリアを尊重し合い、家事や育児の分担もおこなう家庭のことを言うのだとか。
できればチーム育児が理想だけど、ワンオペ育児からどうやって変えていけば……? 今回は、1才未満の子どもを持つ核家族の30代男女を対象におこなった「チーム育児に関する調査」をもとに、チーム育児を叶えるコツについて考えてみたいと思います。
【妻に家事・育児の負担がかかっている家庭が大半】
まず最初に見ていきたいのが、今どきの家事・育児の実態について。今回のアンケートで、食事の準備やお皿洗い、家の掃除、洗濯、子どもの寝かしつけなど20項目について「夫婦のどちらが主に担当していますか」と尋ねたところ、平均は妻が12個、夫が2個という結果に!
妻側に負担がかかっているケースが多く、チーム育児ができていない家庭が圧倒的というのが現状のようです。
【妻側は寝かしつけ、掃除、皿洗いの分担を希望!】
それでは、夫側はどのような家事・育児を分担すればよいのでしょうか? 妻側に「旦那さんに本当はお願いしたいこと」について尋ねてみたところ、1位は「子どもの寝かしつけ(33.0%)」2位は「掃除(21.0%)」、3位「皿洗い(20.0%)」となりました。
今回挙がった寝かしつけ、掃除、皿洗いなどは夜間でもできるものなので、仕事から帰ったあとなどにおこなうようにすると、妻側の負担の軽減につながりそうです。
【でも、これって理想論なところも…】
とーはーいーえー……2児の子育て中の私からすると、正直、これってかなりの理想論な気もするのですよね。現実問題として分担できないさまざまな事情があるからこそ、ワンオペ育児に陥っている家庭も多いと思うのです。
たとえば我が家はふだん、夫の帰りがものすごく遅いのですが、帰ってきたときにはすでに相手は疲弊しきっている。この状態で掃除や洗濯などを頼むのは忍びないものがあります。
でも、私自身も仕事や育児でいっぱいいっぱいのときは「皿洗いぐらいはしてくれても……」なんてモヤモヤしてしまうことも。「互いの分担を平等に」というのは、実際はとても難しいものなんですよね。
【年末年始は「チーム育児」のチャンスかも】
それでも、どちらかが我慢したり不満を抱いたりしたままの育児や家事やよくないもの。とにかく思っていることを話し合って、お互いの心地よいバランスを見つけられるとよいのかなと思います。
そして、子どもが生まれてからとなると、ゆっくり話し合う時間もなかなか取れません。どうすれば協力し合って育児を進められるか、出産前から話しておくというのもひとつの方策かもしれませんね。
これから年末年始、家族みんなで過ごす時間も増える時期。普段とは違う家事を夫と分担して、チーム育児に取り組んでみるチャンスかもしれません。
参照元:プレスリリース
執筆:鷺ノ宮やよい
イラスト:テリーヌ富士子(トップ画像のみ)
Illustration: (c)Pouch
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