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私は数年前の「お砂糖を入れて混ぜ混ぜしてからレンチンすると膜ができにくいです」というポストが忘れられず、今年になってふと試してみたところ、ちょっとした発見がありました。

実際に膜ができにくくなるのか?という結果とともにご紹介したいと思います。

【結論:たしかに膜はできにくい】

全農広報部さんの過去ツイートに牛乳と砂糖の具体的な量や比率は書いていなかったのですが……

写真を参照して、似た感じのマグカップと牛乳200mlを用意。

そして、だいたい大さじ1杯の砂糖を入れ、あらかじめ混ぜておきます。

砂糖入り牛乳をレンチンすること2分。できあがったホットミルクは、たしかに膜の量が控えめ!

これなら口の中に残る違和感も少なくて膜が苦手な人でも飲みやすそうです。

【甘いのが飲みたいわけじゃないんよ】

さて、ここからは実際に作ってみて気づいたことを。まず、当たり前ですが冷たい牛乳に砂糖を入れると溶けにくいです。

比較的溶けやすいようにグラニュー糖を使ったのですが、それでも普通に溶け残りました。チンしちゃえば気にならないのですけどね。

そして、大さじ1杯も砂糖を入れると結構甘いです。なので、甘い牛乳が飲みたいわけじゃない、というときにはこの裏技は使えないかも。実際、溶け残りがある状態でチンしても膜はできにくかったので、そもそもの砂糖の量をもっと減らしてもいいかもしれない。

ちなみに蜂蜜でも同様の効果があるのかな?とふと思い、大さじ1/2ほどを入れて作ってみたのですが、こちらも砂糖に負けず劣らず溶けにくく……

しかし膜ができにくいという効果はしっかりと感じられたので、砂糖の甘さが苦手な人は蜂蜜入りホットミルクもおすすめです。

【膜の正体は…】

ちなみにJAきたみらいさんの公式サイトによると、あたためた牛乳にできる膜の正体は、牛乳に含まれるたんぱく質が熱によって周りの脂肪分を巻き込んで固まったものなんですって(ラムスデン現象)。

牛乳のたんぱく質は40度くらいから固まる性質があるそうなのですが、鍋で温める場合は沸騰させず中火でたえず底からかき混ぜる、電子レンジの場合は2回に分け、途中取り出して1度かき混ぜるなど、全体の熱を均等にしながら急激に温度が上昇するような加熱方法を避けることで、膜ができにくくなるみたいです。

膜は嫌いだけど甘い牛乳も苦手……という方、ぜひお試しあれ。

参考リンク:X(@zennoh_food)JAきたみらい
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch