「生理の貧困」が社会問題化している昨今。
そんな中、無料で生理用ナプキンをもらえる新サービス「OiTr(オイテル)」が注目を浴びています。
2021年夏頃のリリースを目標に、2月から埼玉県のららぽーと富士見で実証テストをスタートしたそうです。
【広告を流すことでナプキンを無料提供】
「OiTr」は、ショッピングモール・学校・オフィス・公共施設などの個室トイレに生理用ナプキンを常備して、無料で提供するサービス。
「このサービスを生理に伴う負担軽減に役立て、経済格差やジェンダーギャップといった不均衡の是正に寄与したい」
というコンセプトを元に、日本でも問題となっている「生理の貧困」を解決に導いてくれるかもしれないのです。
【まずはアプリをダウンロード】
OiTrの使い方は、
1. 無料のOiTrアプリをダウンロードして登録
2. アプリ起動→スマホをディスペンサーに近づける(※個室トイレに入ると広告映像が流れる仕組み)
3. ディスペンサーの取り出し口から生理用ナプキンが出てくる
という流れで、無料で生理用ナプキンを得られます。
https://www.instagram.com/p/CL81aNWjJFI/?hidecaption=true
今後はスマホだけでなく、他の方法でも利用できるよう計画しているということです。
【心理的障壁を小さくしたい】
「OiTr」を生み出したのは、オイテル株式会社の飯﨑俊彦さんと小倉むらなさん。
飯﨑さんは、
「生理用品が無料で手に入るのが「あたりまえ」な社会にするために、最小限の負担を多くの人で分かち合うことで継続できるエコシステムがいいなと思っていました」
という思いから、方法を模索。また、小倉さんは
「生理のある一個人として『助けてもらう』とか『施しを受ける』といった気持ちで生理用品の提供を受けるのは抵抗があった」
という思いがあり、もらう側の心理的障壁が大きくなりすぎないよう注意を払ったのだそう。
その結果として生まれたのが「広告と生理用ナプキンをトレードオフする」というアイディアでした。
【トイレットペーパーのように「常備」されない不思議】
印象的なのは、飯﨑さんの
「情報を集める中で『トイレットペーパーは常備されているのに、なぜ生理用品は常備されていないのでしょうか?』という記事に出会ったんです。そもそも、私自身には生理がないので、これは思いもよらない課題だったんです」
というコメントです。
生理のある女性にとっては、生理用ナプキンはトイレットペーパーと同じくらい「なくてはならないもの」。しかし、「生理用品は自分で購入しなければならないもの」というのが当たり前になっており、
「なぜ生理用品は常備されていないのか」
という言葉で、ハッとさせられました。
OiTrのサービスが、これからどんどん広がっていくことを願います……!
参照元:OiTr、Instagram @oitr_japan、Twitter @OiTr_japan
執筆:田端あんじ (c)Pouch
生理用品の無料化を実現するサービス
Free pad dispenser OiTrショッピングモール・オフィス・学校・公共施設などの個室トイレに、生理用ナプキンを常備し無料で提供するサービス。
2021年夏頃のリリースを目指し、#ららぽーと富士見 にて実証テスト中(2021年2月24日〜3月23日)。#OiTr #オイテル pic.twitter.com/HmGwH2yFMd
— OiTr(オイテル) (@OiTr_japan) March 5, 2021
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