南フランスより、ボンジュール! こちらで暮らしている、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!

そんなわけで、南仏暮らしの中で見つけた、おもしろいことや意外なモノをどんどんお伝えしていきます♪

今回は、フランスで生活して驚いた「イースターって、実は超重要なイベントだった!」というお話。

最近は日本でも春になると卵やうさぎをモチーフにしたグッズが発売されていますが……実はキリスト教徒にとってはとても大事な日なのです。

【イースターってなに?】

復活祭と訳される「イースター」(※フランス語では「パック」)。キリスト教圏で行われる春の行事で、もともとは、十字架にかけられたイエス・キリストが復活したことを祝福する大切な日です。

春分の日の後にくる、最初の満月から数えて最初の日曜日をイースター・サンデーとしているため、イースターはその年によって変動するのですが、毎年3月〜4月の日曜で、2021年は4月4日がその日にあたります。

【キリスト教圏ではイースターは連休】

実はイースターはクリスマスに次ぐ大事なイベントで、ここフランスでは翌日の月曜日が祝日。

連休中には卵料理やラム肉を使ったご馳走や、子どものいる家庭ではエッグハント(卵探しゲーム)を楽しみ、敬虔なクリスチャンは教会のミサに参列します。

ほかのキリスト教圏では、イエス・キリストが十字架に架けられたとされる金曜日も祝日としている国もあり、その場合は、イースター・サンデーを挟む4日間がイースターの連休となります。

【なんでタマゴやうさぎのモチーフが多い?】

ところで、イースター期間には、なぜタマゴやうさぎをモチーフにしたモノが多いのか、気になりませんか?

タマゴやは「生命」、多産のうさぎは「繁栄」のシンボルだから。

ちなみに、イースターのうさぎには「チョコやお菓子を子どもたちに届けてくれる」という言い伝えもあるんですよ!

そんな理由から、うさぎが届けてくれた(※大人たちが隠した)タマゴ形のチョコやおもちゃを探すべく、子どもたちはエッグハントを楽しむというわけ。

【どうして、卵形のチョコを食べるの?】

ところで、フランスを始めどこの国でも定番のイースタースイーツといえば、チョコ! この時期は、どこのパティスリーもスーパーも、かわいらしい卵形のチョコだらけです。

でも、なぜチョコなのでしょう?

ABCニュースによると、もともとは新しい命を象徴する卵を食べる習慣がありましたが、チョコレートがヨーロッパに出回るようになった19世紀には、卵に見立てたチョコが主流になったのだとか。

ここフランスでも、近年はイベントのひとつとして、イースターならではのご馳走やチョコを楽しむ人が多い印象ですよ。

みなさんも、楽しいイースターの週末を! Joyeuses Pâques(ジョワユース・パック)!

参照元:abc.net.au
撮影・執筆:sweetsholic
Photo:(c)Pouch