お香って、私にとって心を穏やかにしてくれるのが魅力。好きな香りを探すのも楽しみ方のひとつだと思うんですよね。
そんなことを考えていたら、自分で調合して作れるスポットが神楽坂にあるとの情報をキャッチ!
ということで、今回はお香の専門店「Juttoku.(ジュットク)」で挑戦した「お香づくり体験」をレポします。
【お香のお話を聞いていくうちにワクワク!】
「Juttoku.」の店内は、和のしつらいが美しく落ち着いた雰囲気。
お香の原料となる香りをひとつずつ聞きながら(※ここでは、香りを「嗅ぐ」ではなく「聞く」と言います)、好きな香りをチョイスしてオリジナルのお香を調合して作れるのが特徴です。
今回参加した「お香づくり体験」では、原料を練り合わせて作った香料を型で抜く「印香」を作ります。
まずはお店の方から、お香の歴史や原料などについてのレクチャーを受けます。
私が驚いたのは、平安時代では貴族が香りを自ら調合して楽しんでいて、教養のひとつだったこと。こういったお話を聞いているうちに、どんどんお香の世界へと引き込まれていき、ワクワクが高まってきました……!
白檀(ビャクダン)や桂皮など9種類の香りの原料はどれも木の葉や根っこ、樹脂など自然素材でできていて、香りにひとクセある印象でした。
それ単体では香りが強すぎるのですが、これらを混ぜ合わせることで調和の取れた香りができていきます。
【気がつけば嗅覚に全集中…!】
原料の混ぜ方などを少量で練習したあと、自分の好みの香りに合わせていよいよ調合をスタート!
3つ異なるサイズのスプーンが用意されており、どの原料をどのスプーンで何杯入れたのか表に記しつつ、調合していきます。
甘い香りにしたいのか、それともスッキリとした香りにしたいのか……頭でなんとなくのイメージを膨らませつつ原料を混ぜていきます。しかし、これが中々奥が深くてほんのわずかの量で香りがガラリと変わるので全神経が嗅覚に集中!
普段馴染みのない香りの原料を使うので、分量や割合の判断がなかなか難しい……!
気がつけば、「ゾーンに入る」状態といいますか、いい意味でしばし思考が “無” になるような感覚に浸っていました。
【かわいい型がたくさん】
調合ができたら、つなぎの粉と水を入れます。それを練って丸めたものを薄く伸ばし、型抜きの作業へ移ります。
ひょうたんや亀、金魚などのさまざまな型が用意されていましたよ。この作業、クッキー作りみたいで楽しい〜!
最後に自分が作ったお香の香りに名前を付けたら体験は終了。
今の世の中、なかなか落ち着かない日々が続いているので、私は「祈りノ香(いのりのかおり)」と名付けました。
桐箱に収められたお香は持ち帰り、数日乾燥させたら完成です♪
【気持ちが自然と落ち着く香りです】
後日、数日乾燥させたお香をお店でいただいた不燃マットの上に置き、焚いて楽しんでみました。
ゆらゆらと立ち上る煙を眺めていると、普段忙しい思考がストップして不思議と落ち着いた気持ちになります。焚くことで香りが変化するのも趣があります。
ちなみに今回体験した「お香づくり体験」は各回2名〜4名でお申し込みが可能。所要時間は約60分で参加費は3000円(税抜き)です。
自分だけのお香を作る時間も、自宅でそのお香を焚く時間も、頭を空っぽにして堪能できました。ぜひ皆さんにも体験していただきたいです。
※5名以上での申し込みは問い合わせが必要です。
参照元:Juttoku.
執筆・撮影:沢野ゆうこ
Photo:(c)Pouch
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