全世界のホラーパニック好きを虜にし続けている “サメ映画” というジャンル。『JAWS / ジョーズ』や『MEG ザ・モンスター』をはじめ、サメが大暴れする映画はもはや夏の風物詩でもあります。

今回ご紹介するのは、フランス・パリのセーヌ川にサメが出現するお話です。パリオリンピックが控えている今、このタイミングで配信するだなんて、めちゃくちゃ攻めてない!?!?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix映画『セーヌ川の水面の下に』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

チームを率いてサメの進化を調査してきた科学者のソフィア。ある日のこと、長らく追跡していたサメのリリスに夫と仲間を殺されてしまったことで、心に傷を負ってしまいます。

それから3年後の2024年夏、若き環境活動家のミカから「セーヌ川にリリスが迷い込んだ」と聞いたソフィアは、調査に乗り出すことに。

リリスは独自に進化を遂げ巨大化しており、今やその力は未知数でした。しかもタイミングの悪いことに、セーヌ川がワールドトライアスロンシリーズの開催地に選ばれてしまったからさあ大変!

街の中心部が血の海になることを阻止するため、セーヌ川を管轄する水上警察と協力することになるのですが……。

【ココが見どころ!】

<その1:サメ無双! 容赦ない描写に震える>

ホラーパニック映画においてサメと人間がガチンコ勝負した場合、その人間がよほどの強者(※フィジカル的に)でないかぎり、人間が負けます。

本作でも、手加減なんてものはなくサメが傍若無人に暴れ、「ウワーーーーッ!」「ガブーーーーッ!」の応酬が延々繰り返されるわけです。

しかもですね、笑っちゃうくらい容赦ないんですよ。狂暴化したサメがいかに怖ろしいかわかるので、心して観るように!

<その2:この時期にセーヌ川て! オリンピックと絡めてみちゃいそう>

惨劇の舞台となるのは、フランス・パリを流れるセーヌ川。そしてセーヌ川は、2024年7月26日から始まるパリオリンピックの開会式とトライアスロン、マラソンスイミングの開催地となっています。

イヤ……これってわざと?フランス流の皮肉?? 会場も競技も全く一緒って、どう考えても映画と現実を結びつけちゃうやつじゃないですか。

フランスの製作陣によるエスプリが効いたストーリー設定に、ニヤリとしちゃうこと間違いなしです(笑)。

<その3:「ホラーパニックあるある」が詰まってます>

「あそこに行っちゃいけない」「こうすると危険だ」と言われているのに、ガン無視して被害に遭う。専門家が散々忠告しているのに、政治家たちは利益を優先して全く聞く耳を持たないーーー。

本作には、こうした「ホラーパニックあるある」がバンバン出てきます。

「押すなよ…押すなよ…」といいながらバシャーッと熱湯風呂に落ちるダチョウ倶楽部のネタさながら、「このままじゃやられる…やられる…やられたーーーーーッ!」とお約束のように襲撃されるシーンもホラーパニックならでは。

そんなところも含めて楽しめる作品です!

【パリがとんでもないことになります】

サメ映画のハラハラドキドキを叶えつつ、これまでにはないストーリー展開でワクワクさせてくれる本作。サメと対峙する中で生まれる、主人公のソフィアと水上警察・アディルの絆にも注目してほしい!

サメ映画の枠を飛び越えた衝撃のラストも必見です。パリが大変なことになっちゃう、その一部始終を見届けてください。

■今回ご紹介した作品

Netflix映画『セーヌ川の水面の下に』(原題:Sous la Seine / Under Paris)
2024年6月5日からNetflixで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Niete Rodriguez、Sofie Gheysens © 2023 Netflix, Inc.