新幹線に乗る醍醐味のひとつが「駅弁」。バラエティ豊かに並んだお弁当を見ているだけで、旅のワクワク感が高まりませんか!

先日、私が大阪から東京に帰る際に新大阪駅の「象印銀白弁当」で購入したのは「削りたて! 鰹節生節弁当」

生ハムのように肉厚で柔らかだという “鰹の生節” がふんだんに使われた、ここでしか買えない駅弁なんですっ。今回はその魅力を詳しくレビューしたいと思います!

【象印マホービンが運営する駅弁屋】

新大阪駅3階の「エキマルシェ新大阪ソトエ」にある「象印銀白弁当」。名前からもわかるとおり、象印マホービンが展開するお弁当専門店なんです。

「削りたて! 鰹節生節弁当」は鹿児島市にあるホテル「SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)」とコラボした人気商品。ホテルの朝食ブッフェに使われている鹿児島県枕崎産の「鰹節生節」がお弁当を覆うかのごとく盛り付けられているのが特徴です。

鰹節といえば、いわゆるスーパーに売っているような、乾燥させてパックに入った削り節しか食べたことがなかった私。“生節” というワードに目を奪われ、気付けば店員さんに「これください!」と声をかけていました。

「少々お待ちください」とお店の中に消えて行った店員さんが戻ってきたのは数分後。なんと生節はお店で注文が入ったあとに削ってくれるそうなんです! 手間がかかってる~~~!!! 商品名の「削りたて!」に嘘偽りないですね。


購入後、お弁当を食べたのは20分ほど経ってからですが、フタを開けた途端に鰹節のよい香りがプンプンとただよってきました。これは車内で食べるのにちょっぴり勇気が要るかも……!?!?

では、さっそくいただきます!

【生節の濃厚さ&ふんわり感よ…!】

「ひと切れ」と形容したくなるほどに大きな生節をまずはぱくり。ふわふわとした食感とともに、鰹の旨味とスモーキーな風味がしっかりと口の中に残ります。なるほど、たしかにこれほど存在感のある濃厚な鰹節は初めてかもしれません。

そして、これを受けるごはんがまた負けていない! 生節の下の白米は輝かんばかりの白さで、ふっくらもっちりしていて、一緒に食べると相性抜群です。

実は、ごはんはすべて店内の高級炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたものだそう。「常温ごはん」「あったかごはん」から選ぶことができ、私は冷めてもおいしくいただけるとおすすめされた「あったかごはん」にしました。

途中で添えられていた鹿児島県産の甘口しょうゆをかけたところ、旨味と風味がアップして、さらにごはんが進みましたよ~!

このほかに入っていたのは、棒天2種(城山ホテル鹿児島自家製!)に、だし巻き玉子、薩摩の黒豚肉味噌。どれもこだわりが感じられて、ごはんのおともに最高でした♪

【新大阪駅からの旅のおともに!】

「削りたて! 鰹節生節弁当」は税込み1280円。けっして派手さはありませんが、どの具材もしみじみおいしい実力派駅弁だと言えるのではないでしょうか。ここでしか買えない1品ですし、新大阪に立ち寄った際は皆さんもぜひぜひ♪


なお、店内に飾られた象印マホービンのキャラクター「ぞうさん」のぬいぐるみも可愛かったのですが……


個人的にはお店の片隅にあった「炎舞炊き」のパンフレットの阿部ちゃん(阿部寛さん)の笑顔に、得もいわれぬ安心感を感じました。炎舞炊きといえば、やっぱ阿部ちゃんだよな~~~!

参考リンク:象印銀白弁当
撮影・執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:(c)Pouch