近ごろよく聞くようになった「出生前診断(しゅっせいぜんしんだん・しゅっしょうまえしんだん)」。赤ちゃんが生まれる前に染色体の異常や疾患の有無を調べる検査のことですが……実は詳しいことはよく知らない、という人も多いのではないでしょうか。
クリニック運営をおこなう医療法人社団ミネルバによると、「出生前診断」とひと口に言ってもいろいろな種類があるのだそう。また、検査を受ける時期や休むべき期間などの注意点もあるようなんです。
【実はこんなに種類があるんです】
知っているようでよく知らない「出生前診断」。医療法人社団ミネルバが出産経験のある女性1004名を対象におこなった調査によると、もっとも認知度が高かった出生前診断は「羊水検査」(83.3%)でした。
羊水検査とは、胎児の染色体異常や特定の遺伝性疾患を調べる検査のことで、妊婦さんの羊水を採取しておこないます。そのほか認知度が高かったのは……?
2位 NIPT検査(21.6%)
妊婦さんから血液を採取して、染色体異常の有無を調べる検査のこと
3位 絨毛検査(14.4%)
妊婦さんから絨毛を採取して、染色体異常や特定の遺伝性疾患について調べる検査のこと
4位 母体血清マーカー検査(14.1%)
妊婦さんから血液を採取して、胎児にダウン症などの傾向がみられる確率を算出すること
5位 胎児ドック(13.8%)
超音波検査で、胎児に染色体異常や病気がないか調べる検査のこと
さらに「出生前診断を受けた(受けたいと思った)理由を教えてください」と尋ねてみると「安全な出産のため」「子どもの障がいの有無について知りたかった」「高齢出産だから」といった声が寄せられていました。
【検査を受ける時期&休むべき期間は?】
今回の調査では、出生前診断を受ける時期について「わからない」(57.6%)と回答していた人がもっとも多かったよう。検査によって受ける時期は変わるので、ぜひ調べてみて。
また医療法人社団ミネルバによると、妊婦さんが働いている場合、12週以降の妊娠中断は8週間の産後休暇が必要なのだそう。労働基準法第65条では、妊娠4カ月以上の出産(※中絶を含む)の場合、8週間の産後休暇が必要と定められています。
しかし今回の調査では、8週間の産後休暇について6割以上の人が「あまり知らない」または「全く知らない」と回答していました。
出生前診断において、赤ちゃんと母体の健康は最優先事項です。さて、あなたはこの結果をどう思う?
参照元:医療法人社団ミネルバ ミネルバクリニック、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ
コメントをどうぞ