日本には大門未知子がいるけれど、韓国にはペク・ガンヒョクがいるーーー。

ご紹介しますは、韓ドラ民から絶賛されている新作医療ドラマです。破天荒な天才医師と真面目な新人医師、凸凹師弟コンビが繰り広げる活躍を見ているうちに、あっというまに全話完走してしまうはず!

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix韓国ドラマ『トラウマコード』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

重症外傷チームを生まれ変わらせるため、韓国大病院に着任することになった天才医師ペク・ガンヒョク。

「神の手を持つ男」といわれるほど凄腕と評判ですが、とにかく破天荒で無茶ばかりするし、ルールも守らないし、経歴に謎も多い……。新人の肛門外科医ジェウォンは、そんなガンヒョクに振り回されっぱなしです。

ガンヒョクの無鉄砲さに怖れおののきながらも、人を救おうとする姿勢と魔法のような手さばきに魅了されてしまったジェウォン。やがてガンヒョクの1番弟子として頭角を現し始めるのですが……?

【ココが見どころ!】

<その1:破天荒だけど気持ちがいい! 主人公ペク・ガンヒョクに惚れてまうやろ>

ひょうひょうとした佇まいで鮮やかに患者を救い続けるガンヒョク。すこぶる破天荒だけど頭脳明晰なキレもので、患者を救うことに一切の迷いがありません。

患者を最優先するためにはルールもガン無視するし、大勢の記者の前で「ダッチラゴ!!!!!(韓国語で『黙れ』の意)」と暴言も吐いちゃうけれど、そこにはでっかい愛がある。実はかつて軍事企業で働いていた、というミステリアスな過去も相まって、彼を知れば知るほど好きになっちゃうこと確実です。

ガンヒョクを演じているのは、『神と共に』『キングダム』などに出演している韓国の実力派俳優チュ・ジフンさん。優れた演技力もさることながら、身長187㎝の長身×端正な顔立ちにも魅了されてしまうことでしょう。

<その2:肛門先生こと新人医師の成長物語に泣かされる>

肛門外科出身ゆえに、いつまでたってもガンヒョクから “肛門” 呼ばわりされる新人医師ジェウォン(笑)。本作は彼の成長物語でもあります。

「将来安泰だしラクそうだから…」という理由で肛門外科にいたものの、ガンヒョクの影響を受けて医師として開眼。始めこそ師匠のあとを着いていくだけで精一杯だったのに、やがて立派に独り立ちするように……!

ジェウォンを見ていると「母」のような気持ちにもなってきます。ちなみに、ジェウォンを演じているチュ・ヨンウさんは、いま韓国で最も熱い男といわれている大注目の俳優です!

<その3:一気見不可避のテンポの良さ! 続編にも期待>

1話あたり47分~55分、全8話で構成されている本作。スリリングかつ深みのあるストーリーにも関わらず、テンポがよくタイトなつくりなので、あっという間に完走してしまうはずです。

1話ごとの体感は「秒」。笑いの要素も豊富でとにかく面白いですし、続きが気になりすぎるので一気見不可避。「敵が味方になる」という胸アツな展開もたまらない~~!!

韓国ではファンミーティングがおこなわれるほど大人気なうえに、日本をはじめ世界でもヒットしているので、続編にもおのずと期待しちゃいます。

【手術の描写も必見…すべての医師にリスペクト】

医療ドラマに手術のシーンは欠かせませんが、実は私、あのシーンが苦手なんですよね。

だって、臓器などの造形がものすごくリアルじゃないですか。ホラーやスプラッターは平気なのに、手術シーンだけは現実味があるので「はわわ(涙)」とビビってしまうというか……。

ところが、本作は手術の描写が美しい。そりゃまあ、多少グロテスクではありますが、ビビるよりも先に神業的な手術の手さばきに魅せられてしまうんですよね。

本作を鑑賞し終えたあと、医療に携わるすべての人に感謝したくなることでしょう。(映画だけど)読後感が心地よい、笑って泣ける傑作です!

■今回ご紹介した作品

トラウマコード』(原題:중증외상센터)
2025年1月24日からNetflixで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Han Se-jun © 2025 Netflix, Inc.