「スマホを置き忘れる」という些細なミス。
今やキャッシュレスが定番になりスマホで支払いをすることもありますし、スマホを落としたら致命的。ましてや悪意を持った人間に拾われたら、個人情報を抜き取られて事件へと発展する可能性もあります。
その恐怖を描いた日本の映画『スマホを落としただけなのに』を韓国がリメイクしました。本家とは全く異なるストーリー、あっと驚く展開に、きっとあなたも翻弄されるはず……!
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix韓国映画『スマホを落としただけなのに』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
食品会社に勤める女性・ナミは、飲み会の帰りにバスでスマホを落としてしまいます。
その翌朝、スマホを拾ったある男のもとに、ナミの友人・ウンジュから着信が。男は女性を装いつつ、会話の端々からナミの個人情報を探ろうとします。
やがてナミのSNSに辿り着きますが、スマホの暗証番号がわからない! 男は暗証番号を知るために、ある行動に出るのです。
いっぽうそのころ、ある刑事が女性の惨殺事件を追っていました。刑事は、家出した息子が事件に関わっていると睨んでいて……?
【ココが見どころ!】
<その1:本家とは全く異なるストーリー展開>
「スマホを落とす→ヤバいやつに拾われて大変なことになる」という大筋は本家と同じですが、それ以外は全く異なるストーリーの韓国リメイク版。
たとえば本家では「被害者男女ふたりの恋愛」や「幼い頃のトラウマ」が軸となりますが、韓国リメイク版の場合、起こるハプニングすべてが韓国オリジナル!
スマホを通してなにもかも監視されている描写もより怖くて、巧妙なんですよ……。韓国映画ならではのスリリングな展開&容赦のなさに震えてください。
<その2:犯人が最初に明かされる>
最後に犯人がわかる本家とは違い、韓国リメイク版では「最初に」犯人が明かされます。
犯人である男が、正体を隠しながら主人公・ナミに近づき、ナミの人間関係を1つずつ壊していって、孤独にしたところで牙をむくーーー。
ひょっとすると「最初に犯人を明かしたら面白くない!」と思う人もいるかもしれませんが、この描写がのちのち効いてくるんです。最後に起こるどんでん返しによって、犯人を知っているにも関わらず背筋がますます寒くなることでしょう。
<その3:犯人の男が怖すぎる>
犯人を演じるのは、サイコな役をやらせたら天下一品のイム・シワンさん。
サイコなキャラクターは往々にして「キャハハハハ!」などと奇声を上げたりするものですが、本作の男は静かに狂っているので余計に怖い。落ち着き払った様子で、柔らかな笑みを浮かべながら、じりじりとナミを追い詰めていきます。
私がいちばん怖いと思ったのは「犯人の男がナミを追い詰める理由」です。それを知った瞬間「マジか…」と言葉を失いました。いやいや、怖すぎるて。
【本家を知っている人でも「ゼロ」から楽しめます】
ほぼオリジナルストーリーゆえに、本家を知っている人も「ゼロ」から楽しめる本作。そして本作を観たらもれなく「絶対にスマホを落とさないぞ!!!!!」と胸に誓うことでしょう。現に私がそうでしたから……。
スリリングな展開が好きな方、どんでん返しが好きな方、サイコなイム・シワンさんにゾクゾクしたい方にぜひオススメします!
■今回紹介した作品
Netflix映画『スマホを落としただけなのに』(原題:스마트폰을 떨어뜨렸을 뿐인데)
2023年2月17日より独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Jeon Young-wook/Netflix、sajinjeon、© 2023 Netflix, Inc.
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