SFファンを中心にかねてから話題になっていたNetflixドラマ『三体』。ところで……皆さんは「三体」と聞いてまずどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

3つの体?そういう名前の人物?それとも、全く別のなにか?

タイトルだけで好奇心を刺激される、謎多き『三体』の世界へようこそ。全世界的にヒットしたSF小説に基づいた作品ですが、原作未読でも十分楽しめるのでご安心くださいね。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドラマ『三体』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

1960年代の中国。文化革命により父を殺され、体制に恨みを抱いていた天体物理学者の娘ウェンジエは、こんな世界は滅びてしまえという思いで謎多き宇宙人「三体」と接触を試みます。

時を経て、2024年のイギリスでは、科学者たちが次々と自殺する事件が起きていました。

女性科学者のヴェラも被害者のひとり。彼女の弟子であるオックスフォード大学の同級生5人組、オギー、ジン、ソール、ウィル、ジャックは、自殺に関連する不可解な出来事に巻き込まれていきます。

三体人はリスキーな環境にある故郷を捨てて、地球を侵略しようとしていました。

そんな三体人が地球に到達するのは450年後。国家と物理学者たちは、世界の知識をフル活用し解決策を模索し始めるのです。

【ココが見どころ!】

<その1:原作未読でも大丈夫! 入門編にもぴったりのNetflix版>

中国のSF作家、劉慈欣(リュウ・ジキン)さんによるSF小説『三体』を原作とする本作。原作はすこぶる面白い作品であるいっぽう、登場人物が多かったり、やや難解なこともあり、途中離脱する人が多いともいわれています。

でも、Netflix版は非常にわかりやすい! ストーリーも登場人物もすっきり整理されている上に、テンポよく進んでいくため、作品の世界観をより把握しやすいんじゃないかと思います。

<その2:壮大な世界観に引き込まれる>

大ヒットした海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(以下、GOT)』シリーズのクリエイターチームが手がけた本作。『GOT』のダークファンタジーな世界観とは一変した、リアル×バーチャルが入り乱れる時空を超えた壮大な世界線を描いています。

最大の見どころは、第5話に登場する前代未聞の衝撃シーンです。三体人の脅威を食い止めるため、ナノテクノロジーの科学者である天才・オギーの技術を活かそうとするのですが……あわや大惨事に!!!!!

おそらく誰もが、開いた口が塞がらなくなること確実。トラウマ級ともいえるシーンですので心の準備をした上でご覧ください……。

<その3:原作が読みたくなる>

1話あたり約60分×全8話で構成された本作。『三体』『黒暗森林』『死神永生』の3部作からなる原作小説の序章を描いた作品ともいえます。

最終話を観るかぎり、物語はまだまだ続く予感。実は、小説版とNetflix版では舞台やキャラクター設定が異なるため、その違いを楽しむという見方もできちゃう! だからこそ、よりいっそう、「原作はどんな物語なのだろう…」と興味を惹かれるんじゃないかと思うんです。

【細かい演出にもご注目】

テレビCMでもたびたび放映されているNetflix版『三体』。目にする機会が多いゆえに、じわじわ気になってきちゃってる人もいるのではないでしょうか。

とにかくテンポよく進んでいくので、週末のイッキ見にも打ってつけですよ。

Netflixユーザーにはおなじみの「デデーーーン!」のシーン(※Netflixのロゴが出てくるときのアレ)にも、『三体』の世界観が反映されているので注目してみてくださいね。

■今回ご紹介した作品

Netflixドラマ『三体』(原題:3 Body Problem)
2024年3月21日から独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2024 Netflix, Inc.、© 2023 Netflix, Inc.