2025年2月3日に大賞が発表された「2025年本屋大賞」。「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」として、阿部暁子さんの『カフネ』が1位に選ばれました!
そこで今回は、「どんな本か読んでみたい!」「ほかの作品も気になる!」という方に向けて、今年もノミネート全10冊を読んだ本好きライターの私が、1位に選ばれた作品やその他おすすめの作品などについてご紹介したいと思います。
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【1位は『カフネ』】
「2025年本屋大賞」で1位に選ばれた『カフネ』は、最愛の弟を亡くした41歳の野宮薫子と、春彦の元恋人の小野寺せつなとの料理を通じた女性同士の交流を描いた物語。
離婚や不妊治療、ジェンダー、毒親など現代社会が抱える問題を描くいっぽうで、そんな物語を彩るのが、魅力的な料理の数々なんです。トマトとツナの豆乳素麺にマグカッププリン、大きな骨付き肉に甘いパフェ……一部の料理のレシピは公式ホームページでも紹介されていますので、同書を読んだ後は実際に作ってみるのも楽しそう。
また、同じく公式ホームページでは、志真てら子さんによる漫画でのあらすじ紹介も。まずはこちらを読んで作品に親しんでみるのもいいかもしれません♪
個人的には、『昨日何食べた?』や『作りたい女と食べたい女』などが好きな人におすすめしたい1作です。
【2位~10位の注目は?】
そして、2位~10位は以下の結果となりました。
2位 『アルプス席の母』早見和真/小学館
3位 『小説』野崎まど/講談社
4位 『禁忌の子』山口未桜/東京創元社
5位 『人魚が逃げた』青山美智子/PHP研究所
6位 『spring』恩田陸/筑摩書房
7位 『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ/小学館
8位 『生殖記』朝井リョウ/小学館
9位 『死んだ山田と教室』金子玲介/講談社
10位 『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈/新潮社
私の中でのイチオシは『アルプス席の母』。「高校野球児の母」を主人公とした物語で、夢をかなえるために懸命に生きる母と息子の姿に何度号泣したことか……! 新たな高校野球小説として読み継がれる1作となりそうです。
本屋大賞は毎年1作品はサスペンスやミステリーのジャンルが見られますが、今年は『禁忌の子』がそれにあたります。事件が起きるハラハラ感や謎を推理するドキドキ感を味わいたい方はぜひ読んでみて!
衝撃的な読書体験をしたい人には、『小説』『死んだ山田と教室』『生殖記』がおすすめ。どれもこれまでにないような語り手や設定、展開が登場し、読書の面白さに改めて気づかされることでしょう。
10位の『成瀬は信じた道をいく』は昨年の大賞受賞からの2年連続ノミネート。もはや社会現象ともなった(?)成瀬あかりのさらにパワーアップした姿を楽しめます。
【読書を楽しもう♪】
以上、「2025年本屋大賞」の1位作品とおすすめ作品についてご紹介しました。
全国の336書店、書店員441人から選ばれただけあって、良作ぞろいとなっています。気になった作品があれば、皆さんも手に取ってみてはいかがでしょう?
さらに詳しい結果については本屋大賞の公式ホームページをご覧ください。
参照元:本屋大賞 公式ホームページ、プレスリリース(1)(2)、楽天ROOM
執筆:鷺ノ宮やよい
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