美女
顔が特別整っているわけでもなく、ものすごくスタイルがいいわけでもないのに、何となく美しい人って世の中にいますよね。日頃、「美」よりも「効率」を重視しながら働いている(つもりの)記者も、たまに我が身を振り返って、もはや美人にはなれなくとも、もう少し、そんな雰囲気美人に近づきたいなあ、なんて思ったりするわけです。

でも、「雰囲気美人に近づく」って具体的に何をしたらいいのかしら。よくわからなかったので、もう取材することにしちゃいました。ええ、本職として女を商売道具にしている皆さんに「大人の美女になるための仕草、表情、美人になるコツ」を聞いてきちゃいましたよ。

教えてくださったのは、現役のクラブホステス、沙織さん。この道10年以上で、女の記者でもうっとりするほどの女っぽさ。沙織さんは先輩から教えてもらったり、他のホステスさんを観察したり、歌舞伎の女形から学んだりして、日々「女性としてどう過ごせば美しくいられるのか」を考えているそう。そんな沙織さんから教わった内容を、さっそく紹介しましょう!!

■体の中心を横切るように手を動かす
左の耳を触るなら右手で、右前にあるものを触るなら左手で、と必ず体の中心を横切るように手を使うようにすると、女っぽく見えると沙織さんは言います。スマホを扱うときなど、両手で行なわなくてはいけないときは、体の真ん中で行なわず、右脇か左脇にずらして行なうようにすると美しく見えるそう。確かに、ちょっとひねりが加わるだけで、体つきが華奢に見えて美しく見えるかも。

■脇をしめて行動する
「脇の下に紙を入れて落とさないように生活してみてください。脇をしめて生活すると、あまり大きな動きができないので、女性らしく見えます」と沙織さんは言います。脇をしめて生活すると、高い位置にあるものをとろうとするときなどは、誰かに頼むか、台を使わなくてはならなくなります。でも、無理して手を伸ばして取ると失敗して色んなものをなぎ倒してしまったりもします。ドジっ子は若いうちならかわいいですが、やはり雰囲気美人とは言いがたいもの。脇をしめてできることを考えると、雰囲気美人へ近づけるのかも。

■円を描くように行動する
これは、沙織さんが歌舞伎の女形から学んだテク。何事も円を書くように動くと女らしく見えるというのです。目の前にいる人に何か物を渡す時、自分から相手まで最短距離で渡すのではなく、少し下の位置から物を上にふわっと持ち上げてから渡すなど、今まで最短距離で行なっていたことを、少し遊びを持たせるだけで、女っぽく見えるのだそうです。

■指先を常にそろえる
これも、歌舞伎の女形から学んだテクとのこと。歌舞伎では、若い女の人を演じる時、指先がピシッとそろっているものなのだそう。「指先がそろっていると上品な感じに見えるようです」と、沙織さんはおっしゃっていました。ああ、美女は指先まで意識がしっかり届いているのですね。

■そっと動く
「ガシガシ動いてしまうと、やはり雰囲気美人からは離れていってしまうものです」と沙織さんは言います。えっと、記者は常にガシガシ動いているのが好きなんですけど……。ゆっくりそっと動くのが性に合わない人はどうしたらいいんだろう……? そんな疑問をぶつけてみましたら、「デートの最後の1時間とか、お風呂の後から夜寝る前までなど、まずは短い時間だけでいいので試してみてください。ご自分の気持ちもずいぶん変わると思いますよ」と沙織さんは教えてくれました。

■手を冷たくして男性と会う
こちらも歌舞伎の女形から。歌舞伎の女形は、ここぞというシーンのときは舞台に出る前に氷水などで手を冷たくしていくのだそうです。すると、相手方の役者はその手に触れた時にグッと来てしまうんですって。記者は冷え性なので、事前に手袋を脱いでからデートの待ち合わせ場所に向かえば、OKだと思われます。これは実行できそう。冷え性がこんなことに役立つとは!

■客観的なメイクをする
次は、実際の見た目の改善方法について。人間の脳みそというものは都合良くできているもので、鏡を見てメイクをしていても、脳内で自分の顔のずれや歪みを補正してみてしまうもの。幸せなことではあるのですが、それではいつまでたっても美人に近づけません。

そこで沙織さんは、「化粧をしながら、スマホなどで写真を撮りましょう」というアドバイスをくれました。写真を撮る時に、キメ顔をしたり、ポーズを撮ったりしてしまうと思い込みが助長されるので、必ず自分の姿が確認できない状態のまま撮るのがコツ。実際に記者もやってみましたが、左右の眉毛の位置が思っていた以上にずれていたのを発見して、びっくりしました。脳内補正、恐るべし!

■「うれしい」、「楽しい」という表情は大げさに作る
「少しの表情の変化を過敏に見抜いてくれる男性もときにはいますが、多くの男性は、表情を読むのが得意ではないかもしれません」と沙織さんは言います。そのため、特に「うれしい」、「楽しい」という表情は、大げさくらいにすると良いと教えてくれました。にっこり笑うのも、これ以上にっこりできないというくらいの笑顔にすると良いとのこと。

■「ありがとう」を多用する
男性に対してだけではなく、すべての人、物に対して「ありがとう」をなるべく多く使うのが、本物の美人のコツだと沙織さんは言います。「最初はぎこちないかもしれません。『ありがとう』という対象が見つからないかもしれません。でも、とにかく口先だけでも良いから『ありがとう』って言ってみてください。言っているうちに、どんどん『ありがとう』をいう事柄が見つかってきますから。今まで伝えたものが1つもできなくても、これだけは実践してみてほしいです」と沙織さんは教えてくれました。

取材の終わりに、「取材してくれてありがとう」と言って去っていかれた沙織さん。最後まで美しい方でした! 記者も教わったことを生かして、雰囲気美人を目指します!

(文、取材=山川ほたる

取材協力=沙織
写真=Flickr(PinkMoose