『おうちdeカフェ気分』は、1時間以内で作れる簡単なお菓子を詳しいレシピと写真付きで紹介していくコーナー。今回は、サクサクした食感と香ばしい黒ゴマが魅力の『黒ゴマビスコッティ』をご紹介します。

「ビスコッティってなぁに?」 と思われた方もいらっしゃるでしょう。ビスコッティは、イタリアのトスカーナ地方で生まれたイタリア版クッキー。本来は油脂をほとんど使用しないため、歯が立たないぐらい硬いものです。そのため、ワインやコーヒーなどの飲み物にディップしながらこのお菓子をいただくのだそうです。でも、私たち日本人にはホンモノのビスコッティは硬すぎる……!というわけで、目指したのはサクサクした歯ざわり。本来はアーモンドなどのナッツが入りますが、黒ゴマを入れてみました。香り高い仕上がりに、うっとりしてしまいそう!イタリアと和素材がコラボした『黒ゴマのビスコティ』、ぜひ試してみてくださいね。

【用意する材料】(長さ10cmのもの40本分)

・バター・・・60g
・グラニュー糖・・・110g
・卵(L)・・・1コ
・バニラ・・・適宜
・薄力粉・・・200g
・ベーキングパウダー・・・小さじ2/3
・黒ゴマ・・・大さじ2

【作り方】卵とバターは室温に戻しておきます。

1.ボウルにやわらかくなったバターを入れ、泡立て器でふんわりするまで混ぜる。グラニュー糖を3回ぐらいに分けて加える。バニラ・卵も加え、混ぜる。

2.薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいにかけておく。ふるった粉を2回に分けて加え、そのつど木ベラでさっくり混ぜる。少し粉が残っているうちに黒ゴマも加え、混ぜる。

3.生地を4等分し、厚さ1cmぐらいのだ円形にととのえる。(生地がやわらかいようであれば、冷蔵庫で30分ぐらい冷やすと生地が扱いやすくなります。薄力粉をまぶしながら形を整えて)

4.170℃のオーブンで、20分焼く。焼きあがったら取り出し、ケーキクーラーの上で5分ほど冷ます。

5.まだ温かいうちに1cm幅にスライスする(パン切り包丁を使うとカットしやすい)。オーブンの温度を150℃に下げて15分焼く。ビスコッティの裏が薄いきつね色になればOK。ケーキクーラーにとり、冷ます。

紅茶やコーヒーだけでなく、ほうじ茶や玄米茶などと合わせてもおいしくいただけるかと思います。このレシピはサクサクした仕上がりなので、飲み物に浸してしまうとビスコッティがびしょびしょになってしまうので注意が必要です。

さ、ここでビスコッティの豆知識。ビスコッティという名前は、中世のラテン語に由来しており「2度焼きする」という意味をもちます。保存性の高いこのお菓子は、戦地へ赴くときや遠くへ出かけるときの保存食として重宝したそう。トスカーナ生まれのビスコッティは、イタリアの他の地域やスペインなどにも広がり、今では世界中で愛されるティータイムスイーツとなりました。お菓子の歴史を紐解いてみるのも楽しいものですね。

Written by sweetsholic