気がつけばもう12月も半ば。時間の流れ早すぎよね……今年こそ〇〇するぞ!と宣言したこと、やり残していませんか。
私の場合、今年はまだつくったことのないお菓子に初挑戦しまくるつもりだったのですが、ちっとも達成できていないことにいまさら気づきました。
そこで今回は憧れの「カヌレ」づくりに挑戦してみようと思います。
あのかわいい見た目、一体どうやってつくるんだろう。あの焦げ茶色はチョコレートなの? よくよく考えてみたら謎だらけだよ!
【カヌレ型はテフロンのものをチョイス!】
カヌレとは正式にはカヌレ・ド・ボルドーというフランスの伝統的な洋菓子。リサーチしてみると、どうやらカヌレづくりには専用の型が必要で、2日がかりで完成させるんだとか。
さらに調べてみたところ、カヌレ型には、シリコン製、アルミ製、銅製などいろいろある様子。
予算と手入れのしやすさ、初心者でも失敗しにくいタイプを吟味し、私はテフロン加工のカヌレ型を購入しました。
今回ゲットしたのは霧島製作所のカヌレ型は1つ税込319円。サイズも大きすぎなくていい感じです。
【材料は気軽なものばかり】
型を購入した霧島製作所のレシピを参考に材料を用意しました。
・卵黄
・グラニュー糖
・薄力粉
・牛乳
・バニラビーンズ
・ラム酒
・無塩バター
バニラビーンズはバニラオイルでも代用可能ですが、今回は気張ってバニラビーンズを使用しています。
大量のバターや生クリームが必要なお菓子の場合、材料費が一気に上がっちゃいますが、カヌレって意外と気軽な材料でつくれちゃうみたい♪
それにしても、チョコレートやココアのような材料は一切なしであの焦げ茶色が生まれてるのね。
【1日目の作業】
まずバニラビーンズを縦にカットし、さやから種をそぎ落とします。鍋に牛乳とバニラビーンズのさやと種を入れて温め、さやを取り出し粗熱をとっておきます。
卵黄とグラニュー糖を混ぜ、牛乳を少し入れてなじませてから、薄力粉、残りの牛乳、ラム酒を入れて混ぜ合わせます。
生地はかなりしゃばしゃば系。こし器などでこしたら、ラップをしっかりして冷蔵庫で24時間休ませます。
1日目の作業はこれにて終了。「今日はカヌレつくるぞ!」って気合い入れてたので、作業のシンプルさに拍子抜けです。でも逆にこの寝かせる時間がカヌレへの楽しみ度をより一層高めてくれてる気がする!
【2日目の作業】
翌日、冷蔵庫に入れておいた生地を室温に戻しつつ、天板とオーブンを予熱しておきます。
型にはバターを塗っておきます。
ボウルの中の生地は分離しているので、軽く混ぜ合わせてから型の6〜8分目まで流し入れます。
レシピ通り240℃で10分焼いてから、210℃に下げて20分焼くと、最初はまだマドレーヌくらいだった焼き色が、最終的にはあのカヌレ色に。
オーブンから取り出してみると、ほかのお菓子だったらギャーッ、失敗したァ!って叫んでしまいそうなほどしっかり焦げ色のカヌレとご対面。家庭用オーブンでもちゃんとこの焦げ茶色にうまく焼き上がりました!
【つやつやの焼き上がりがきゃわいい】
熱いうちに型から外してみると……さすがテフロン加工+丁寧に溶かしバターを塗っただけあって、型をひっくり返しただけですんなり抜けました。
冷めてから触ってみると表面の手触りはつるっつる。バニラビーンズを使っているのでとってもいい香りがします。
表面はややかためですが、包丁でサクッと半分に切ってみると、焦げ茶色の表面とは対照的に卵の黄色がお目見め。
カヌレ特有の“す”もしっかり入っています。外側はカリッと音がするほどカリカリなのに中はもっちり。
初めて挑戦したのにプロフィール欄に「趣味はカヌレづくり」って堂々と書けちゃうほどの出来栄えです。2日間待っただけあって感激の仕上がりでした。
特に難しい工程もないので、マフィンが焼ける程度にお菓子づくりに慣れている方なら時間と専用のカヌレ型さえあれば上手に焼けると思います。
いろんなことが慌ただしい師走だからこそ、あえて時間を確保して、じっくりゆっくりお菓子つくりで癒やされてみてください♪
参考リンク:霧島製作所
撮影・執筆:黒猫葵
Photo:(c)Pouch
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