『食べあるき川越』は、歩きながら食べられる川越のグルメをご紹介する、ちょっとB級グルメなコーナー。それでも実際に食べて味を徹底レビューするので、味はお墨付き!お友だちや同僚、ご家族や恋人と川越へお出かけの際の参考にしてみてくださいね。POUCH編集部の覆面調査隊は、今年5月に新登場した芋パリソフトを味見すべく、『大和屋 川越時の鐘店』へ足を運びました。

サツマイモで有名な川越には、黄色や紫色をしたサツマイモのソフトクリームを随所で見かけます。どれも同じように見えるけれど、ここ『大和屋川越時の鐘店』の芋パリソフトはちょっと違います。サツマイモソフトに紅芋パウダーをふりかけ、芋せんべいをトッピング。女子の食べ歩きにはうれしい、オシャレ系ソフトクリームなのです。

芋ソフトはまるで焼き芋を食べているかのような味。芋せんべいにつけて食べると、塩気が増しておいしさも倍増。この芋せんべいは、サツマイモを薄くスライスしてゴマをふりかけ、素焼きしたもの。川越の芋菓子店『隆清堂』で製造された芋せんべいなのだそう。芋せんべいがもっとたくさんついていたらよかったのに……と思うぐらい、ソフトクリームと好相性。個人的には芋ソフトの芋の味がもう少し濃い方がよいかなとも思いましたが、暑い夏の日には濃厚すぎるソフトクリームよりもさらりと食べられる方がよいのかもしれません。ほかにも、バニラや抹茶、カラメルソースがかかったプリン味のソフトクリームがあります。

川越にはサツマイモを使った和菓子をはじめ、ソフトクリームやシュークリームといった洋菓子をたくさん見かけます。なぜ、これほどまでにサツマイモが有名になったのでしょうか?サツマイモの歴史を紹介する『サツマイモ資料館』(平成20年に閉館)の元館長・井上浩さんによれば、江戸庶民のスナックとして大変な人気を集めた焼き芋に使用するサツマイモの生産地が必要になったため、江戸との交流が深かった川越での生産が発達したそうです。

現在では川越のサツマイモ生産量は全国的に見てもそれほど高くありません。それでもサツマイモの人気は健在です。地元の人や観光客の目と舌を楽しませるため、全国の産地から良質のサツマイモを取り寄せて料理やお菓子に加工しているから、いつ足を運んでもおいしい芋菓子や芋料理が味わえるのですね。

【お店のデータ】

店名:大和屋 川越時の鐘店
住所:埼玉県川越市幸町8-3
電話:049-229-3511
営業時間:10:00~18:00
定休日: なし
交通アクセス:>バス停「一番街」徒歩2、3分