海外旅行の楽しみのひとつに、グローバルな展開をしているフードチェーンの散策があります。それぞれの国のテイストに合わせた商品展開や季節の限定メニューには、なかなか興味をそそられます。
今回訪れたのは、フィリピンのスターバックス。外観は日本のスタバとほとんど変わりませんが、メニューが特徴的。マンゴーやパッションフルーツといった南国の素材を使ったドリンクや、マンゴーパイなどのケーキ類に加え、バターや砂糖たっぷりの「バノフィパイ」や「ブロンディ」など英米の激甘スイーツが充実。日本のスタバではちょっと考えられない品揃えです。
さて、今回注文したのはマンゴーとパッションフルーツを氷とともにブレンドした「マンゴー&パッションフルーツブレンディド」(135ペソ/約256円)、ジャガイモとツナのフィリング入りの「パン・デ・サル・ツナ」(60ペソ/約114円)、チョコレートケーキをチョコレートでコーティングした「ケーク・ポップ」(45ペソ/約85円)。
「マンゴーパッションフルーツブレンディド」は、口に含んだ瞬間トロピカルな味わいが全開。マンゴーの甘さの後にやってくるパッションフルーツの後味が爽やかです。日本のスタバのメニューにある「マンゴーパッションティーフラペチーノ」のイメージに近いかもしれません。
お次は「パン・デ・サル・ツナ」。パン・デ・サルというのは、フィリピンで日常的に食べられているスペイン生まれの丸いパンで、生地自体に甘みがあるのが特徴です。スタバのパン・デ・サルは、ロールパンをふわふわにしたような食感で、やわらかめのツナサンドのよう。
デザートは、甘いことが懸念される「ケーク・ポップ」。チョコレートケーキがまるでトリュフのように濃厚で大変甘く、更にコーティングされたチョコのダブルパンチ。おまけにマシュマロが散りばめられているので、一口食べた瞬間にコーヒーを買いに走りました。この甘さは尋常ではありませんが、アメリカで流行中のお菓子なのだそうですよ。
周りを見渡してみると、ケーク・ポップを美味しそうに食べている子どもたちや、チョコレート系のフラペチーノを注文している人が目立ちました。夕方に訪れたせいか、コーヒーを飲んでいる人は皆無……。フィリピン人は甘いものを好む国民性ですが、スタバでも甘いメニューが人気のようです。
(文、写真=横山ローズ)
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