「イッヤー、コッワーイ! コワイの、コワイのぉ!」と口では言いながら、ここだけの話、「怖い物好きな女子」はけっこういます。コンビニや書店にに行くと分かりますが、女性向けのホラー雑誌(漫画含む)は意外と多かったりするのですよ。

それに今年は早くも猛暑。ゾ~~~ッとする恐怖モノで、体の芯から涼みたいものです。というわけで今回は、インドネシアで撮影された「夜の森に棲む白装束の幽霊Pocong(ポチョン)」をご紹介します。

動画サイトYouTubeにアップされた「Penampakan Nyata hantu Pocong ( indonesian real ghost )」(本物のポチョンを目撃:インドネシアのリアル幽霊)には、背筋も凍る映像が収められています。

内容を解説する前に「Pocong」の説明を。Pocong(ポチョン)というのは、インドネシアで言い伝えられている成仏できていない死者の魂、すなわち幽霊のことです。亡くなった人が着る白装束に身を包み、足はないので飛ぶのだといいます。日本の幽霊とほとんど同じですね。

動画の時間は4分46秒。撮影者たちは「ポチョンが実在することを証明するため」に、真夜中の森らしき場所をカメラと共に探検。映像はほとんど真っ暗です。そして2分45秒すぎに、V字型の樹木の間に白装束のポチョンが立っているのをカメラはとらえました。

「やべ、マジで……いるし……!」と、ものすごい緊張感が走る撮影クルー。イスラム圏なだけに、アラーに祈りを捧げる者もいます。そして、ポチョンがすこ~しだけピクッと動いたかと思うと、パッと瞬時に消えてしまったのです!

「!」、「アラ◇△☆※○△~ッッ!」、「やべぇって!」、「マジやべえって!」、「わ~~~っ、ウワーーーーッ!」と、一目散に逃げる撮影クルー。離れた場所に移動して、しばし落ち着きを取り戻したかと思いきや、今度は岩陰にポチョンが出現!

「ややややややべっ!」、「いいいいいいるって! そこいるって!」、「離れろ離れろ離れろっ!」……「あああああっぷ、アップだアップ!」、「よよよ、よしズズズ、ズームズーム……」、「ああああっ、やべっ、映りまくってるしあぁあぁあ!」、「おおお、おちつけおちつけ!」、「ブレてるって!」、「んなこといったって」――とかなんだとか言ってたその瞬間!

一瞬だけ、本当に一瞬、0コンマの世界の一瞬だけ、もの凄いスピードで横を向いたかと思ったらまたしても「スッ」と消えたのです! 「ききき消えたぁあああ!」、「もうやばいもうこれはやばい」、「にげろにげろにげろっ……」、「レレレレレレッ!」、「ヤヤヤヤヤヤッ!」――と、ハァハァと行きを切らしながら逃げたのでありました。

この動画は2009年にアップされ、現在までに306万回以上も再生されています。コメント欄では「フェイクだ」、「マジで怖い」、「作り物だろ!」、「インドネシアの動画はガチ」と、世界中の怖い物好きたちによって真偽について熱い議論が交わされています。

でも私はこう思うのです。怖い物好きの女の子の心理とかけまして、幽霊動画の真偽問題と説く。その心は、「ホラー(ホラ)でもいいから私を怖がらせて!」……どうです? ちょっとは寒くなりましたか?

(文=長州ちなみ
参照元:Youtube willyguitara