小さな頃に作ったことがある人もいる、ほっこり可愛い消しゴムはんこ。その消しゴムはんこで復興支援活動を行っている人がいた。消しゴムはんこの本を多く出し、テレビでも活躍しているの消しゴムはんこ職人、津久井智子さんだ。
「消しゴムはんこ」とあなどるなかれ、津久井さんの作品はもはや芸術レベル。そんな彼女が取り組んでいるのが『東北応援はんこシール』なのだ。
見て下さい、消しゴムはんこで作られた、このシール。なんとも可愛いほのぼのした東北の子供達がモチーフになっている。東北の、なごやかでユニークな方言を調べ、30の言葉で3cm角のメッセージ入りはんこを作り、全40枚1シートのA4シールにまとめられた作品だ。
ちなみに、この子たち「赤は宮城のはん助」「緑は福島のはん与」「青は岩手のはん作」と、ちゃんと名前もある。このシールの売り上げ金を各避難所のリクエストに応じて物資を購入、配送の資金として活用している。
津久井さんがこの『東北応援はんこシール』を作ろうと思い立った経緯を、ステーショナリーフリーマガジン「Bun2」にて連載中のコミックエッセイ『ヒマラヤほどの消しゴムひとつ。』でつづっている。
それによると、東日本大震災とそれによる大きな影響に大変心を痛めた津久井さんだったが、東京で無事だった自分よりも、多くを失った東北の人たちの方が、前を向き助け合い忍耐強い。そんな姿にはげまされたという。
そこで、東北で踏ん張っている皆さんに尊敬の念と応援の気持ちを表し、なおかつ復興の助けになる自分ならではの方法はないかと考えた。そこで思いついたのが はんこシールだった。
津久井さんの思いに共感した人も多く、売り上げ金も今年6月には30万円を超えたそうだ。
シールは津久井さんが出るイベントやワークショップ等と販売協力店、通販で購入することができる。価格は1シート500円で販売中。詳しくは津久井さんのHPをチェックしてみて欲しい。
『東北応援はんこシール』をいろんなところにペタペタ張って、復興支援。いかがですか?
(文=山田マヤ)
協力=津久井智子
コメントをどうぞ