あなたは途中下車したことがあるでしょうか。どう使えるのか分からない、そもそも途中下車って何?という方も多いかもしれません。でも意外と使えるお得な制度です。覚えていて損はないと思います。
途中下車とは、切符(乗車券)の目的駅までの途中駅で改札の外に出ることを指しています。もちろん、その乗車券で再入場してまた列車に乗ることができます。具体的にはどんな旅ができるのでしょうか。
例えば私は、帰省時に購入した東京から和歌山までのJRの乗車券で、このような旅をしたことがあります。
1. 東京駅から新幹線に乗車し、一路、京都駅まで
2. 京都駅で途中下車し、京都を堪能して一泊
3. 翌日京都駅から大阪駅まで移動し途中下車
4. キタからミナミまで地下鉄で移動しながら遊ぶ(地下鉄の乗車券を別途購入しています)
5. 天王寺駅から入場し、最終目的地の和歌山駅まで
いかがでしょうか。これを1枚の乗車券で実現できるのです。では何がメリットなのでしょうか? ずばり、安く買えることに尽きます。
乗車券は長距離になればなるほどお得な価格設定になっていますので、分割して購入するよりも安く買えることが多いです。先ほどの例ではこの通りです。
・1枚で買った場合
東京→和歌山:9,350円
・分割して買った場合
東京→京都:7,980円
京都→大阪:540円
天王寺→和歌山:830円
合計:9,350円
あれ? 同じ値段ですね。大阪から天王寺まで、JRを利用していないのが要因でした…。しかし、このケースの場合、それでも安く購入していました。
そのカギは、片道が601kmの乗車券を往復で買うと有効になる往復割引。なんと1割引。
東京と和歌山間は628kmとギリギリ601km以上のため、往復で乗車券を購入することで往復割引が有効になります。1枚で買うと1割引の8,410円、分割して買うと往復割引は受けられません。おまけに往復乗車券は、有効期間が片道乗車券の2倍になるというメリットもあります。
途中下車できる条件があったり、特急券は途中下車できないなどの制約に加え、回数券や周遊券などのお得な切符もあります。よく分からない時は、空いている時間のみどりの窓口や鉄分の濃い人に相談してみてください。きっと丁寧に教えてもらえますよ。
(文=瓦野晋治)
参照元: 途中下車 – JR東日本、知っておきたい「途中下車」の仕組み | マイコミジャーナル
画像: flickr=Kuruman
コメントをどうぞ