カステラといえば文明堂(ぶんめいどう)。「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」というCMソングはあまりにも有名です。一般的なサイズ(B1号)の価格は約1700円。プレゼントされたら思わず大喜びしてしまう魅力と貫禄にあふれています。ところが!
それよりさらにグレードの高いカステラがあるのをご存知でしょうか? いわば文明堂最高峰のカステラです。その名も『特選ハニーかすてら吟匠(ぎんしょう)』と『特選五三カステラ』の2種類。気になる値段は……共に約2700円。た、高い! 果たして、どんな違いがあるのかしらっ!? ということで食べ比べしてみましたよ!
まずはノーマルタイプのカステラから。そこらへんで売られている普通のカステラと比べても、文明堂のカステラは高級品なので、それを「ノーマルタイプ」と呼ぶのは忍びないのですが、ウン、いつもの文明堂! 牛乳と一緒に食べたい安心の味です。
次は『特選ハニーかすてら吟匠(ぎんしょう)』。店員さんの話によると、一本一本、職人さんが丁寧に手焼きしているそうです。さらにカタログには「一切の妥協を許さず厳選した、新鮮な鶏卵や小麦粉などの原材料」とあります。これは期待できる!
そして、そのお味とは……!! こ、これはっ! 一気に感想を書きますと、「フワフワだけどシットリ系! 甘みは上品、甘すぎない! なによりきめ細やかな食感がノーマルタイプと全然ちがうーっ!」です。牛乳ではなく、コーヒーや紅茶と一緒に食べたい味です。お年寄りにプレゼントするならコレでしょう。
最後は『特選五三カステラ』。特徴としては……「卵黄は三割増し、蛋白質の少ない超薄力粉、風味豊かな徳島産和三盆糖、英国産コッツウォルドハニーなど、厳選に厳選を重ねた原材料を用い、熟練の職人が焼きあげる!」です。パッと見、色が一番濃いのが『特選五三カステラ』です。さあて実食!
……極上の甘さ、キターッ! 甘さが上品なのは言うまでもないのですが、吟匠(ぎんしょう)よりも甘さは強め。和三盆糖とハニーの甘さが、口の中でジンワリ広がり、さりげなく底面に敷かれたザラメの食感が激ヤバのうまさ! 合わせるならば、抹茶、もしくは濃いお茶です。
結果として、ノーマルタイプの文明堂カステラと、最上級クラスの文明堂カステラの違いは一目瞭然。なにより食感が違います。きめ細やかと言いますか、上品さと言いますか。ここぞ!という時に、大切な人にプレゼントしてあげてください。
(文・写真=長州ちなみ)
▼左から『特選五三カステラ』、『特選ハニーかすてら吟匠(ぎんしょう)』、ノーマル
▼パッケージからしてスゴイ
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