ある日、記者(私)がニューヨークのタイムズスクウェアを歩いていたら、ある看板を手にした男性が、道行く人に「金をくれ!」と叫んでいるのを見つけました。ニューヨークではお金を乞う人は多いので、彼もその貧困に苦しむ人たちの一人かと思い、悲しい気持ちになりました、しかし彼が持っている看板に目をやった次の瞬間、そこに書かれている驚愕の言葉に度肝を抜かれました。

なんと看板には「助けてくれ! マリファナのために金が必要なんだ!(HELP! I NEED MONEY FOR WEED!)」と書かれていたのです! まさかこんな公の場でそんな看板を見せないだろうと思い、もう一度見たのですが、確かに「助けてくれ! マリファナのために金が必要なんだ!」と書かれているのです。

しかし記者が驚かされたことは、これだけではありません。なんと道行く人たちが彼が持っている筒の中に、お金を入れていくではありませんか。そしてなかには、「ここでのマリファナチケット(違法薬物マリファナを所持していた際、警察などによって発行されるチケット)はいくらなんだ?」などと質問し、彼と親しげに話し出す人もいたのです。自由の国アメリカのフリーダムさを痛感した時でした。

ちなみに、この男性がタバコのような、はたまたマリファナのようなものを口にくわえていたので、記者が「それはマリファナですか?」と聞いてみたところ、「分からない」という歯切れの悪い返事が返ってきました。

「アメリカでは何でもありなのか!?」と思わせるほど、奇抜な方法でお金を乞う今回の男性。他に一体どんなお金の乞い方があるのか、実に気になるところです。

(文、写真、映像=パン太)

▼こちらがその男性