学校とは本来、安心できる場所であるべき。ですが、悲しいことに学校で起きる問題は後を絶ちません。

いじめ、授業の妨害、生徒による教師への嫌がらせ───。ときには、モンスターペアレントと化した保護者が教育現場を混乱させることもあります。こうした問題を解決するためには、いったいどうしたらいいと思う?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix韓国ドラマ『鉄槌教師』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

問題を抱えた生徒や教師、保護者によって崩壊した教育現場。こうした状況を受けて、韓国ではすべての被害者を守るための政府機関「教権保護局」が設立されました。

教権保護局の監督官の権限は「指導方法にいかなる制限も設けない」。つまり……言葉でわかる者には言葉で、わからない者には「拳」で対応する場合もあるということ。

教権保護局の監督官・ファジンは、大物議員の息子が生徒たちを支配する学校へと乗り込みます。そこではいじめの被害者が自死しているにもかかわらず、学校と保護者が癒着して事件をもみ消していたのです。

【ココが見どころ!】

<その1:目には目を、歯には歯を>

ファジンのモットーは「目には目を、歯には歯を」。

ただ指導したり、注意をしただけでは、加害者は1ミリも反省しません。それならば、被害者と同じ目に遭わせることで「自分がなにをしたのか」徹底的にわからせてやる。

ファジン率いる教権保護局は、「やる」と決めたらとことんやります。虚偽の情報をSNSで拡散した生徒、生徒に嫌がらせをした教師、教師を追い詰めた保護者……彼らがどんな目に遭ったのか、震えながら見届けて。

<その2:主人公が強すぎる>

主人公のファジンはべらぼうに強い。あまりにも強すぎて、もはや笑っちゃうレベル。

なにせ韓国軍の特殊部隊出身なので、肉弾戦はお手のもの。ビンタひとつで人間が吹っ飛びますし、大男にからまれても片手でひとひねり。たったひとりでチンピラ軍団を一網打尽にしちゃう回もあります。

私はゴリゴリに強い男に弱いので、ファジンのことが大好きになってしまいました。しかもファジンさん、妻に一途なやさしい男なんですよ……(涙)。

ファジンの部下である、肉体派女子ハンリムと、パソコンオタクのグンデもいい味出しています。また教権保護局のトップであるガンソクは、すべての責任を背負って部下を見守る “理想の上司” です!

<その3:韓国の教育現場で起きている問題>

本作はフィクションですが、韓国で実際に起きている事件を題材にしている話もあるよう。

たとえば第3話に出てくる「生徒が教師を追い詰めるエピソード」や、第5話に出てくる「小学校教師がモンスターペアレントに嫌がらせされるエピソード」がそれにあたるといわれています。

こうした例をみると、韓国の教育現場が直面している問題について深く考えさせられてしまう。改めて、現場で頑張っている先生方にエールを送らずにはいられません。

【本国では賛否あるようだけど…】

1話あたり52分~72分×全10話で構成されている本作。

韓国においては原作となっているウェブトゥーンが「体罰の美化」や「人種差別・性差別」で炎上していたよう。ですが私が鑑賞したかぎり、ドラマ版では体罰を美化しているわけではないし差別もしていませんでした。

とはいえ「拳」で解決することもあるため、このあたりの描写には賛否がありそう。しかし、だからこそ「正解」がなんなのか考えさせられるわけで。

韓国の教育現場で起きている問題を深く掘り下げて、被害者を救っていくドラマ版。加害者が裁かれるたびにスカッとするし、教育に対する真摯な姿勢にも感動する良作です。

■今回紹介した作品

鉄槌教師』(原題:참교육)
2026年6月5日からNetflixで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Kim Ji-yeon/Netflix © 2026