もうじきハロウィンですが、ハロウィンといえばホラー。

Netflixにも、ありとあらゆるタイプのホラーがラインナップされていますが……今回はタイで生まれた “変わり種ホラー” 『転校生ナノ』に注目!

この作品をひと言で表すならば「女子高生版・笑ゥせぇるすまん」。

ホラーはホラーでも「ヒューマンホラー」で、人間の怖さや欲深さにゾクゾク

それと同時に、主人公・ナノのブッ飛んだ性格&行動に度肝を抜かれること必至なんです……!

【『転校生ナノ』ってどんなお話なの?】

1話あたり40〜50分、1シーズン・21エピソードで構成され、2シーズンあるタイドラマ『転校生ナノ』。

ある日突然転校してきた美しき女学生・ナノが、生徒や教師たちの悪行を暴き制裁を下していく……というストーリーで、「ナノ=喪黒福造」と想像するとわかりやすいかも!?

お話はすべて「1話完結型」となっていて、ナノの転校先が毎回変わるところもポイントです。

【実際に起きたことがテーマに!】

そしてもうひとつのポイントは、タイの教育現場で実際に起きた問題をドラマ化している点!

「先生が生徒を妊娠させる」「生徒による美術作品の盗用」など、ひとつひとつのテーマはなかなかヘビーなんですが、それと比例するかのように “制裁” もヘビー級

なにせナノが容赦ないので、「いくらなんでもやりすぎなのでは……(泣)」とブルブル震えちゃうこともしばしばですが、スカッとする展開も多く、ハマる人はとことんハマってしまうはず!

主人公が自ら身を投じて悪事を暴く(時には殺されてしまうことも!)」という、前代未聞な展開も必見です。

【作品ごとに監督が変わるよ!】

しかも、同作は1話ごとに監督が変わるため、作風もチェンジ。

同じドラマなのに、

・『世にも奇妙な物語』みたいなゾクゾクホラー
・『アウトレイジ』も真っ青なハード系
・キラキラほろ苦い恋愛ストーリー

といった具合に、毎回全く違った空気感を楽しめるところも、魅力のひとつといえましょう。

【神回はこの4つ!】

◆シーズン1・第1話『先生の本性』

第1話にして衝撃作でもある同作のテーマは「先生が生徒を妊娠させる」。凝りもせず生徒に手を出し続ける教師に下された制裁に、あっけにとられること必至です。

同作は『転校生ナノ』の世界観を1発で知らしめて、強烈に興味を惹きつける、起爆剤のような作品!

◆シーズン1・第4話『ハイ・ソサエティー』

「お金で何が買えると思う?」がテーマの同作。

主人公は、お金持ちの子が集まる学校に通う青年・ダイノ。貧しい家庭にもかかわらず、同級生に見限られたくないあまり「自分は大富豪の息子だ」とウソをつき続けるのです。

しかし、真実を隠すためナノに協力を求めたことで、まさかの展開へと発展! 「お金で買えるもの」について、深く考えさせられる作品です。

◆シーズン1・第8話『探し物は何ですか?』

主人公は、万引きがやめられない青年・TK。

転校生のナノが仲間になったことで、ますます行為がエスカレートしていきますが、実は万引きを繰り返す裏には切なすぎる “ある理由” があったんです。

同作は、他作品とは一線を画すタイプのお話で、珍しく「甘酸っぱくほろ苦い青春恋愛系」!

いつもより厳しさが控えめなので、全作品通して最も「ソフト」なお話といえるかも。

◆シーズン2・第1話『懐妊』

主人公は、学校中の女子生徒に手を出しまくっている青年・ナナイ。

しかも次々妊娠させてはポイ捨てする “ゲス中のゲス” なのですが、なんとナナイ自身が妊娠(!!!)してしまったからさあ大変!

徐々に大きくなってゆくお腹に怯え、家族からもパートナー(子どもの母親)からも見放されて、ようやく自分がしてきたことに気がつくという、完全に「ブーメラン」なお話です。

ナナイがとにかくゲスなので、女性目線で見たら、全話の中でいちばんスカッとするはず!

【グロテスクな描写多めです】

不思議でダークな世界観が魅力の『転校生ナノ』は、一風変わったホラー作品を探している人に打ってつけ。

ナノを演じているタイの女優・チチャー・アマータヤクンさんの美貌も、目の保養になりますよ~。

ちなみに、作品によっては暴力および性描写がハードなものもあるため、苦手な方は注意が必要

今回ご紹介した4つのストーリーは、そうした描写が控えめなので(※全くないものもあります)、ドラマの「入り口」としておススメです!

参照元:Netflix
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:GIRL FROM NOWHERE (L to R) KITTY CHICHA AMATAYAKUL as NANNO in episode 204 of GIRL FROM NOWHERE Cr. YUPANAKORN BOONPREM/NETFLIX © 2021