フィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼はこの世の数多くのアーティストたちに今もなお影響を与え続けている、言わずと知れた天才画家です。生きている間こそ報われなかったものの、彼の死後全世界で作品が高く評価されており、日本でも大変人気があります。

今回ご紹介するのは、海外サイト『walltowatch.com』に掲載されている、ゴッホを愛してやまないゴッホフリークたちが描いたゴッホのパロディー作品の数々。ゴッホの画風である「うずまき」「うねり」「厚塗り」を多用したこれらの作品にはどれも、ゴッホに対する尊敬と愛が詰まっています。

世界中のゴッホフリークたちに最も模写されているのは、現在ニューヨーク美術館に所蔵されている『Starry Night』、日本語名で『星月夜』という作品。1889年、フランスサン・レミ・ド・プロヴァンスのサン・ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で、ゴッホの療養中に描かれたものです。

後にフランス人作曲家アンリ・デュティユーの管弦楽曲「音色、空間、運動 (Timbres, Espace, Mouvement) 」にインスピレーションを与えたともいわれているこちらの作品はまた、数多いる現代の画家志望者たちにも、強い影響を与えているよう。その証拠に、今回掲載した絵のうち、なんと10作品が『星月夜』のパロディー。これだけで、この絵がいかに愛されているかがうかがえます。

パロディー作品はまた、思い切った作風も魅力の一つ。レゴをゴッホ風に描いたものや、スターウォーズのダースベイダーの後姿をゴッホ風に描いたもの。果てはケーキを『星月夜』風にしたものなどなど、「そうきたか!」と思わずうなってしまうような作品ばかり。さてみなさんは、どの作品がお好みですか?

(文=田端あんじ)

参考元:walltowatch.com(http://goo.gl/HNLEx

▼「うずまき」はもちろん、色遣いと筆のタッチもポイントのようです