今、街コンが空前のブーム。話題の「新宿コン」が、祝前日の3月19日(月)に行われました。

男性6,500円、女性4,000円の会費で、時間は19:00〜22:00までの3時間。男女2人ずつペアを組んで、小田急ハルク近隣の飲食店13店で食べ放題、出入り自由というシステムです。あまりにも人気の新宿コンは、男女あわせて300人と大盛況なイベントとなりました。

関係者の間で「もしや席数が足りないかも知れない?」ということが囁かれ、大箱の「カラオケ館」も急遽参加することに。カラオケが参加した街コンの例は、これまでないそう。今回カラオケ館はタイトなスケジュールの中で準備を進め、女子に嬉しい豊富に選べるメニューを作り、B1F、B2F、3Fの3フロア(68席分)を用意して、当日を迎えました。

「女子的にカラオケでの街コンはどうなのか?」「普段カラオケでごはんはあまり食べないけど美味しいのか?」「歌が上手い人はモテるのか?」「実際にカラオケだからみんな歌いまくって落とすのか?」を調査するため、カラオケ館へ取材へお邪魔してきました。20:30〜22:00までの1時間半、6つの部屋を回らせてもらい、参加者の方々のリアルな声を頂いてきましたよっ! どの部屋にもそれぞれドラマがありました。

1部屋目
20:30頃と早い時間だったせいか女子4人のみ。完全に女子会モードに。すると男子2人が「街コンの部屋ですかぁー?」と入室。他の店は席数がなく入れず、カラオケ館へ来たのだとか。乾杯の後、自己紹介が始まりました。趣味、仕事、好きな食べ物ネタでしばし盛り上がっていましたが、よく観察していると、盛り上がっているのは男子2人と女子1人だけ。他の女子3人はただひたすら食事に集中し、たまに笑うくらいでほぼ会話に参加していません。「ごはん美味しいね」という声は聞こえてきましたが……。女子って正直! 目の前の男子が、あまり好みのタイプではなかったのかも知れませんね。偶然の出会いですから、そんなこともあるある。

2部屋目
20代後半女子2人と30代後半男子2人の部屋。年齢差があるのか、あまり盛り上がっていない様子。それまで1〜2軒くらいしか回らなかったらしく、お酒が足りていませんね。もっと飲めば、そして歌えば、楽しくなれるはずっ!

3部屋目
こちらも女子4人+男子2人といびつな人数構成。女子は2人ずつがペアで、2組は初対面なのだとか。男子はわりとイケているサラリーマン2人。料理とお酒について訊いてみると「他のお店よりも種類が豊富。意外と美味しい」と好評でした。「男子に歌われるとキャッとなる歌は?」との質問に女子は「EXILE」と即答。なるほど、確かにモテ歌ですよね。すると男子は素直にEXILEの「ふたつの唇」を熱唱。上手いです。女子はうっとり(しているフリだと怖いです)。途中で男子の相方も歌い始めるなど、だんだんノってきました。1、2部屋とは異なり、カラオケで盛り上がった部屋だといえるでしょう。途中で「演奏中止」になって画面が落ちたことで、さらに場がワッと沸騰してイイ感じに。しかし参加者の女子が4人とも歌おうとしないので、「おねえさん何か歌ってよ」とPRESSのカードを提げた筆者に矛先が……。

4部屋目
男子2人で静かにカラオケをしている部屋。女子がまだ入室していない部屋のようでした。1人が苺パフェを食べていて、明らかなスイーツ男子。「スイーツ好きなんですね」と話のきっかけになりそう。3部屋目がいびつな男女比だったので、スタッフの案内のもと、そちらに合流していきました。適宜スタッフが部屋の人数や男女比の割合などを見て、適切に采配してくれるので安心です。

5部屋目
女子4人+男子4人と完全に合コンモード。カラオケには見向きもせず、お酒を飲みつつ、ガチな自己紹介がスタートしていました。男子の1人が「今日はもう良いメンズいました?」と質問し、網タイツを履いて脚を組んだセクシー風女子が、髪をかき上げながら「まだあまり出会えてなーい」と回答。ファッションにも気合いを感じました。かわいい子の自己紹介には度々男子が食い付いて、自己紹介タイムが質問タイムに変わっていることに気付きました。他の女子との差は明らか。うわー、残酷っ! これ、本気な合コンじゃないですか。まぁ、街コン=巨大な合コンなんですけどね。後で覗いてみたところ、本気な連絡先交換タイムが始まっていました。カップル成立かも!

6部屋目
女子2人+男子2人でしっとりトークタイムが繰り広げられていました。女子は20代後半、男子は30代後半くらいでダンディーなオーラが漂っています。「ちなみに皆さんカラオケは?」との筆者の問いに、男子が「何歌ってほしい?」と腰を上げてくれました。ただその後「上手かったら皆どうしてくれるの、えへへ」と場を笑わせてくれました。女子がリクエストした「桜坂」「チェリー」という、カラオケのベタなモテ歌を2人で順番に披露してくれました。「上手ーい!」「いいー!」という褒めが飛び交い「合ってるかなぁ?」と男子は軽く照れ。照れた瞬間の表情にキャッとなる人もいそうです。初対面でのカラオケでは使えるテクニックですよ。

まとめ
他の店よりも席数が多く、料理やお酒も豊富なカラオケ館は、トークもできてカラオケもできて、使い方はその場のメンバー次第。トークが楽しい気になる異性とは、合コン風に本気トークを。「ちょっとトーク微妙?」という異性とは、カラオケではっちゃければ気になりません。逆に気になる異性の歌唱力チェックとしても使うのもあり。臨機応変に使え、広々しているという点で、こういった大がかりなコンパにはもってこいの会場かも知れませんね。それにしても「次回は記者としてではなく、普通に参加者としてあの場にいたい」と心から願った、20代後半・独身の筆者でありました。街コンの行方、今後も追っていきたいと思います。

(写真、文=池田園子

参考:新宿コン(http://www.machicom.jp/shinjukucon/ev485.html
カラオケ館(http://www.karaokekan.jp/

▼3フロアが用意されました▼

▼パスタが美味しいそう▼

▼ピラフってお酒に合いますよね▼

▼スイーツ男子が食していたパフェ▼

▼メニューも豊富です▼

▼モテ歌を真剣にチョイスする男子▼

▼EXILEを熱唱!▼

▼運営に携わっている阿部浩晃さん、是広陽さん▼